Matrox MC-100
新製品は2系統のSDI入力からHDMIへ出力するコンパクトな多機能コンバータ「MC-100」。3G-SDI、DualLink、HD、SD-SDIの信号と、さまざまな解像度をサポートするのが特徴だ。
従来までSDI信号を使ってリアルタイムでのモニタリングや信号分配と切替、マルチプレックス、ステレオスコピック3D処理などを実行するためには、それぞれの機能に対応した単機能のデバイスを複数使ってシステムを構築する必要があった。MC-100はそれらとほぼ同じコストかつ、1台で実現が可能だ。
ブースでは3Dカメラから取り込んだものを、モニタリングするデモが行われていた。3Dの撮影現場に導入すれば、撮影しながらどのように撮れているのかを確認することが可能だ。
Matrox Convert DVI Plus
新製品ではないもののブースの中でひときわ注目度が高かったのが、PCやMacベースのコンテンツを素早く簡単に放送用の素材に変換できるスキャンコンバーター「Matrox Convert DVI Plus」だ。基本的には、DVIの信号を取り込んでSDIに変換するものだが、Plus版になって実際に表示している画面の自由な領域だけを出力することができる機能を搭載した。
例えば、最近テレビ放送のニュースソースでYouTubeの素材が使われることが多いが、Matrox Convert DVI Plusを使えばブラウザで表示されたYouTubeの映像だけを出力をすることができる。さらに、その範囲をスケールして最大の解像度で出力をすることも可能だ。1:1で出力した場合は余白部分にクロマキーの色を設定したり、出力の位置も変更可能。国内外ともに放送局で使われているケースが多いとのことだ。
範囲指定送出機能と位置指定機能を搭載したMatrox Convert DVI Plus
1:1で出力した場合。背景の色も設定可能
範囲指定をしたエリアをスケーリングして出力した例