STRATUS

NABで発表して11月から出荷を開始したメディアセットマネージメント「STRATUS」がもっとも注目の製品だ。ブースの単体デモのほかに、ステージでも繰り返しデモが行われていた。

主な機能は、インジェストスケジューラーや、ストーリーボード編集、K2 Summitチャンネル操作などがあり、これらの機能が1つのインターフェースから操作可能だ。例えばストーリーボード編集を行えばプレイリストとしてオンエアできる状態で保存され、Summitを制御する画面からオンエアをすることができる。プレイリストは、EDIUSやFinal Cut Pro 7でもそのまま開くことが可能。例えばEDIUS上でシーケンスとして開いて、テロップを入れたり、カット編集をして戻してオンエアをするというワークフローも可能だ。素材をいろいろなツールで使い回すことができて、データはダイレクトアクセスで編集できる。しかも、データ自体は移動しない。プロキシも作成できるので、必ずしもデスクトップではなく、LANケーブルでつながっているラップトップなどで、カット編集やプレビュー、オンエアなどの管理を行うことも可能だ。

使用イメージとして、放送局であれば編集に入る前の記者やディレクター、デスクなどがプレビューをして、メタデータを追加する。EDIUSで読めるので、「ここは使いどころ」とか「ここは使ってはいけない」ということを最初に簡単に入れるような使い方が可能だ。

素材を管理するという場合では、現場はSANやSummitとネットワークが分かれていたりする場合が多いが、そういったところのデータの行き来を制御する場合に便利だ。素材サーバを使うユーザー全般にお勧めできる製品だろう。

素材管理のインターフェイス

素材管理のインターフェイス

配線スケジューラーのインターフェイス

配線スケジューラーのインターフェイス

ストーリーボード編集

ドラッグ&ドロップの簡単な操作でカット編集が可能なストーリーボード編集