01V96i
注目の新製品はデジタルミキシングコンソール「01V96i」だ。大きく変わったところは、USBケーブル1本の接続でマルチトラックレコーディングに対応したことだ。従来モデルでもUSBポートを搭載していたが、PCと接続してエディットやデータの管理をするまでしかできなかった。01V96iでは、サンプリング周波数最大96kHzの16イン/16アウトUSBオーディオストリーム機能に対応し、マルチトラックレコーディングが可能になった。PCとミキサーの親和性が高まったところで、SteinbergのDAWソフト「Cubase AI 6」が同梱。PCにインストールするだけで簡単に録音環境を構築することができる。
また、従来モデルでは「ADD-ON EFFECTS」としてオプションとなっていたエフェクトを標準で装備するようになった。細かいことろでは、色が黒になり、マイクプリアンプの音質をさらに向上している。
2012年1月発売に発売するデジタルミキシングコンソール「01V96i」
MY8-LAKE
ヤマハMini-YGDAI規格のLake Processingカード「MY8-LAKE」が展示されていた。MY8-LAKEは非常にユニークなフィルターを使ったスピーカープロセッサーで、Lakeプロセッシングがヤマハのミキシングコンソールで使用することが可能になるという製品だ。
LAKE自体はもともとオーストラリアの会社で、ラウドスピーカープロセッシングやシステムEQを作った会社だ。一時期、Dolbyの研究機関が買収しDolby Lake社が設立したが、2009年にLab.gruppenが商標を買収して今に至っている。
発売は来春を予定。
ヤマハとLab.gruppen/Lakeの技術提携により実現した「MY8-LAKE」
Dugan-MY16
オートマチックミキサーカーの「Dugan-MY16」も展示されていた。ヤマハMini-YGDAI規格の製品だが、ヤマハ自体で開発をしたものではない。アメリカのDan Dugan Sound Designという会社の製品で、オートマチックミキシングをしてくれるDSPカードだ。
マイクを1本、2本、3本、4本使っていくとゲインが上がるが、そこでトータルゲインを常に一定にするというアルゴリズムを行う製品だ。米国では非常にポピュラーなものだが、ヤマハのコンソールで使えるとというところで展示を行っているとのことだ。
オートマチックミキサーを搭載した「Dugan-MY16」