アスクが国内代理店を行なっているAJA VIDEO SYSTEMSは、Ki Proや先般発表になったIo XTやアップ/ダウン/クロス・ミニコンバーターUDC、シネスタイルのカメラヘッドGEARNEX、QTAKE HDなどを出展した。
AJAは、先般ビデオI/OディバイスKONAのほかIo XT、Io Express、Io XTがAvid DNxHDのサポートを発表しており、Avid MediaComposer 6.0、NewsCutter 10.0、Symphony 6.0がAvid Open I/Oにより、KONA 3G、KONA 3、KONA LHi、KONA LHe Plus、Io XTに対応し、今後Avidのワークフローの重要な要素になるとしている。
また、AJA製品およびPCおよびMacの両プラットフォームに同一のインターフェースを提供するAJA Control Roomを発表しており、これにより、入力ビデオの選択、コンバーター選択、フレームバッファーのフォーマット、ビデオ出力などの機能をAJA Control Panel経由で提供するほか、映像ファイルの読み込みと表示、ハードウェアからの再生出力、ビン管理、ビューア(バッチキャプチャーを含む)、メディア情報の表示、デッキコントロールが可能な録画や編集オペレーションなどが可能となる。
AJA Control Roomには、BasicとAdvancedの2種類のインターフェースを選択することが可能で、Basicインターフェースではシングルボタンアクションによるスピーディ且つ容易な作業が可能となり、Advancedインターフェースではより広範囲にボードの機能や設定が見やすいリッチなグラフィックインターフェイースが提供される。ブースでは、こうした新製品やバージョンアップされた製品の出展やデモが行われた。
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Io XTは、Thunderbolt対応のMacintoshコンピューターと接続可能な3G/HD/SD-SDI/HDMI対応のビデオインターフェースで、10-bitハードウェア アップ/ダウン/クロスコンバーターにより異なるフォーマットを統一することが可能なほか、非圧縮、Apple ProRes、DVCProHD、CineForm、Avid DNxHDなどのキャプチャーやモニタリング、マスタリングをサポートしている。また、Thunderboltポートを2基装備しており、高いバンド幅を要求するストレージや高解像度ディスプレーなどをデイジーチェーン接続することが可能。
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Ki Pro Miniは、Ver3.0ファームウェアによりAvid DNxHDでの収録に対応したほか、RED Epic、キヤノンXF SDIメタデーターをサポート。さらに、1080i/30や720p/60のサポート、タイムコード&ステータスのスーパー出力、HDMIタイムコードなどに対応した。また、LANCやLensTapも使用可能になった。
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Ki ProもKi Pro Mini同様Ver3.0ファームウェアになり、Avid DNxHDやRED Epic、キヤノンXF SDIメタデーター、1080i/30や720p/60のサポートしたほか、ExpressCardスロットのサポート(ProRes422SQまで)やFireWire800ファイル転送、WebGUIによるプレイリスト管理などが可能となった。
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デュアルチャンネルユニバーサルフレームシンクロナイザー&コンバーターFS2。独立した2系統の3G/HD/SD放送品質10bitビデオストリームと、独立した2系統の16チャンネル AESオーディオグループを同時に扱うことができるユニバーサル オーディオビデオコンバーターで、アナログ・コンポーネント、コンポジット、3G/HD/SD-SDI、Dual-Link、 HDMI入出力に対応しているほか、オプションで、DolbyEエンコーディング / デコーディング、3G/HD/SDオプティカルファイバー入出力を搭載可能。
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SDI/Optical FiberコンバーターFiDO。HD/SD-SDI、3G-SDI信号をシングルモードのFiberオプティカルケーブルを使用し、最大10kmの伝送が可能。今回ルーピングSDIとデュアルSDI出力のレシーバーとトランスミッターがシリーズに加わり9種類がラインナップされた。
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AJA プロダクトマーケティングマネージャー BryceBution氏は「今回のInterBEEでは、Io XTやFS2といった新たなプロダクトの他、AJA製品のAvid DNxHDのサポート、AJA Control Roomなど、より使い勝手がよくパワフルな製品を出展できたことを嬉しく思います。AJAでは製品を安心して使っていただけるようデスクトップ製品は3年、コンバーター、ミニコンバーター製品は5年の製品保証をつけています。また、Kiproを始めとしたファームウェアのバージョンアップは基本的に無償でユーザーに提供しています。これからも皆さんのご要望を取り入れ、より良い製品開発とTCO(Total Cost of Ownership)に優れた製品を世に出していきたいと思います。」と語った。
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