池上通信機は、Gateway to the FileBaseをテーマに16-bit 3G対応フルデジタルHDTVカメラシステム HDK-97A/APやフルデジタルマルチパーパスHDTVカメラ HDL-45E、ウルトラハイスピードカメラ HiMotionⅡ、LCDカラービューファインダー、3M/E・2M/Eデジタルスイッチャー HSS-330、ハイビジョン伝送装置 HTN-430といった新製品のほか、4/3 CMOS UnicamHDやHD-SDIレコーダー、7.4型OLEDビューファインダー、FED次世代マスタモニターなどを参考出品した。
参考出品された4/3型のCMOSセンサーを採用したUnicamHD。PLレンズマウントを採用しており、撮像素子は890万画素の単板式となっている。
技術展示となっていた次世代FEDマスターモニター。インパルス駆動により、動画ボケが発生せず、視野角の影響を受けにくい。また、ダイナミックレンジの広い映像再現が可能で、ITU-R BT.709やSMPTE-C、EBUの色再現が可能。
HD-SDIレコーダー IXJ-Q001。4系統のHD-SDI入力を備えており、4入力録画と1系統の再生を同時に行うことが可能。
16-bitフルデジタルの3G-SDI 1080p/59.94Hzネイティブ出力を搭載したHDTVカメラシステム HDK-97A。新開発230万画素プログレッシブCCDを搭載しており、S/N62dB、2000lx/F10を実現している。1.5Gフォーマット運用時にはオプションのTRUNK回線が使用可能。カメラヘッドとCCU間では、HD-SDI信号の双方向伝送が可能となっている。
9インチLCDモニター HLM-907WR。2系統のHD/SD-SDI入力のほかアナログコンポジット入力が可能。WFMやベクトルスコープ、オーディオレベル表示ができるほか、USB端子にマウスを接続することにより操作やファイルの保存が可能。15型のLCDカラーモニター HLM-1504WRも新製品として出展されていた。
ファイルベースCM素材複製機 GF MEDIA DUPLICATOR。コピー元になるGFPAKを、CM搬入用 GFPAK four Deliveryに最大10個まで同時一括コピーすることができる。セクタ単位で書き込みを行うため完全なクローンコピーが可能で、メディアチェック機能により高い信頼性を誇っている。
3M/E・2M/Eデジタルスイッチャー HSS-330。HSS-3000のテクノロジーを継承する高機能をコンパクトな3Uの本体に凝縮したスイッチャーで、オプションのRAMレコーダーや外部DFEもHSS-3000と共用可能となっている。入出力構成が16×8、24×8、24×12の3タイプから選択できるほか、操作卓もライブ用途とプロダクション用途で2タイプが用意されている。クロスポイントボタン数によっても操作卓サイズを3タイプから選択可能。
HD-SDI信号を非圧縮で伝送できる60GHz帯ミリ波伝送装置。技術展示なので、型番等はないが、双方向通信が可能なので本線とリターンの回線を遅延なしで同時に構成する事ができる。
XYZ Real True Camera RTC-21。通常のRGB3版式カメラよりも広い色域を撮影することができるカメラで、平均色差△E≦1というわずかな色の差も定量的に解析できる精度をもつ。被写体の色を正確に取得できるため、電子商取引などの色によるトラブル防止に応用可能としている。300万画素の1/2.8型CMOSセンサー3板式で、QXGA(2048×1536/15fps)とHD(1920×1080/30fps)の2タイプがある。
RTC-21用のビューアーにより、色度座標上の特定部分を指定することで、撮影画面上のどの部分が指定した色域か表示される。