Avidブースレポート
Avidは昨年に引き続きImagine>Achieveをテーマに更なるファイルベースワークフローを加速させるためアセットマネジメントとクラウド化を実現したシステムを提案した。ビデオやオーディオといったワークフローはそれぞれ専用のシステムと専任のクリエーターやオペレーターが操作するが、そこには版権の管理やプロデューサーのチェックなどが作業過程において生ずる。こうしたワークフローをサーバーやネットといったリソースを利用してマネジメント管理できるようになっている。
たとえば、映像を編集している流れの中でプロデューサーがチェックし、使用する映像や繋ぎなどを指示しながら、肖像権や版権などを法務がチェック。問題箇所には注釈を入れたりすることができるようになっている。こうした作業は基本的にWebブラウザと動画のチェックが必要な場合は動画が再生できる環境は必要だが、特別なマシーンは必要ではない。携帯端末やラップトップでもネットに繋がる環境であれば世界中どこにいても作業ができる。映像や音声、スクリプトの管理だけでなく、接続されたクライアントのプライオリティや接続のセキュリティなども含めて統合した環境を構築することで、制作に関わるすべてをシームレス化することが可能となる。
ブースを一見しただけでは昨年とあまり変わり映えしないように見えるが単に個々のアプリケーションの機能や操作性だけでなく、テレビ局やプロダクションなどで必要となるであろう作業を統合してしまったという意味では画期的な出来事といえるだろう。
最近発表されたPro Tools 10、Media Composer 6のデモも見逃せないがAvid Interplay Media Asset Manager (MAM) 4を含む統合されたソリューションが今回のAvidの見所だったといえよう。
ニュース、スポーツ、TV制作ワークフローのデモンストレーションの紹介
Pro Tools 10やMedia Composer 6の新機能や特徴などをデモ
来場者が実際に操作して機能や操作性を確認できるハンズオンコーナー