Manfrottoブースレポート
Manfrottoといえばユニークなデザインの502、504、509のほか055シリーズやワンタッチ操作が可能なジョイスティック雲台などデザインと操作性を兼ねた製品を送り出している。
そんなManfrottoも、ついにというかやっぱりというか、リグを新製品として投入してきた。同社は三脚だけでなく、照明用のスタンドやポール、グリップなど細かな製品も扱っているからだ。この分野の製品はすでに多くのメーカーが参入しているが、三脚メーカーとしてこの手の製品を手がけるには勇気が必要だったと思う。リグがあれば三脚必要なしということになりかねないからだ。特に同社のように小型ビデオカメラに対応した製品がラインナップの多くを占めている場合、リグの発売によって三脚の販売の足を引っ張りかねない。リグの販売で先行しているメーカーが既にあり、三脚とリグの使い分けが浸透したからであろうか。一応そばにいたスタッフに理由を聞いたらユーザーの要望に応えたという無難な回答が帰ってきた。
さて、Manfrottoが今回発売するSYMPLA Rigは、ショルダータイプの一般的なものの他にレンズの全長の長いもの用、マットボックスの3つが基本のシステムで、これにカメラやレンズなどに応じてロッドやリモコンなど対応したコンポーネントを組み合わせる。マットボックスはラバー製でたたむと平らになり、必要なだけ引き伸ばして使うというものである。レンズ部分は布製になっており径にかかわらずかぶせて紐で締めるという。フィルターは2枚装着できるようになっている。
BRIDGINGテクノロジーシステムのヘッドも重量級の509を含めてほぼラインナップが完成したようだ
基本となるコンポーネントにグリップやレンズサポートなどを組み合わせて使う。すでに様々なパーツが揃っていた
ビデオカメラを搭載したSYMPLA Rig。基本的にはこうした小型ビデオカメラやDSLR搭載を前提としたリグだ
特徴的なラバー製マットボックス。ある意味割り切りもあるものの、レンズの経や焦点距離に応じてパーツなどを用意することなく殆どのレンズに装着可能
グリップオプションとして、こうしたリング上のものも用意されている