Rolandブースレポート
Rolandの新製品といえば、ライブミキシングコンソールM-480とマルチフォーマットビデオスイッチャーV-800HD、HDビデオワークステーションDV-7HDが挙げられる。NAB出展として注目されるのはやはり、V-800HDとM-440であろう。
特にV-800HDは100万円を切る価格設定ながら3G、HD、SDの3モードSDI入力に対応しているほか、1080/60pフォーマットにも対応している。さらに4:4:4/10bitクオリティでクロマキー合成を始めとした内部処理を行なっており、定評のあるコンバーター機能を含めて放送品質のクオリティを実現している。さらに、MIDIケーブルで接続すれば、オーディオミキサーとの連動や複数台のスイッチャーの一括操作が可能だ。てんこ盛りの機能を高性能にコンパクトなボディに収めたローコストなスイッチャーというイメージだ。
各入力には独立したスケーラーが装備されているので、1280や1440、1920のほか1080や720などフォーマットを気にすることなく殆どのビデオ機器を接続使用することが可能だ。また、マルチ画面機能に対応したHDMI出力を装備しており、各入力ソースのほかPVW、PGMを1つのモニターに一括表示することができる。小型ビデオカメラを複数台使ったスイッチング収録など手軽に行える。また、DVIやHDMI入力があるので、PCを使ったプレゼンを行う場合や民生機のBlu-rayプレーヤーなどを接続してのイベントなど多目的な用途が可能だ。
M-480は、48ch入力に6ステレオリターンとメインLCR出力、16AUX、8マトリクスのミックスができ、各入力には4バンド・パラメトリックEQやゲート、コンプレッサーが使用ができる。また、USB接続したPCからのリモートコントロールが可能で、本体のカラーディスプレーと同一のGUIを備えた専用のコントロールソフトウェアM-480 RCSにより、PC上からの操作をサポートしている。これにより、チャンネルやルーティングなどをあらかじめPCで設定し、現場でV-Mixerへ反映することも可能。 ライブハウスやイベントのほか、放送中継や収録など多岐にわたる利用が可能。なお、今月Ver.1.5がリリースされシーンメモリーのフェードやエフェクト機能の追加、DCAグループの9~24の追加、モニタートークバックのディマー機能などが追加された。
新製品の内覧会が5月10、11日に秋葉原で開催される。
http://www.roland.co.jp/products/ss/event/2012AV/index.html
マルチフォーマットビデオスイッチャーV-800HD。てんこ盛りの機能を高性能にコンパクトなボディに収め100万円を切る価格を実現
ライブミキシングコンソールM-480。48ch入力それぞに4バンド・パラメトリックEQやゲート、コンプレッサーが装備されている
M-480はUSB接続したPCからのリモートコントロールが可能。本体のカラーディスプレーと同一のGUIで操作できる