Jünger Audioブースレポート
Jünger Audioはトランスミッションプロセッサーやダイナミクスプロセッサー、デジタルオーディオプロセッサー、ラウドネスコントロールプロセッサーなどの各種デジタルオーディオ機器を中心に手がけるドイツの会社だ。今回のNABではJünger Audio独自のLevel MagicアルゴリズムのVer2を搭載したD*AP LM2 Digital Audio ProcessorとD*AP LM4 Digital Audio Processorなどを新製品として出展した。
Level Magicはラウドネス自動補正アルゴリズムでMAなどの整音作業を伴わない中継や報道などでラウドネス補正を行うために最適な仕様となっており、国内でも年内には民放連を始めとしてラウドネス対応を進めることから注目される。
ラウドネスとは従来VUメーターやピークメータで音量を規定していたものを聴感上の音量に合致させるために策定されたもので、番組間や局間、本編とCMなど従来音量差を感じていたものを一定化できる。VUやピークメータがなくなるわけではないが放送などではラウドネスにおけるレベル規定が決められ、オーバーしたものは放送不可となる可能性がある。
D*APのシリーズはアナログのほかAES/EBU、16chのSDI入力に対応しており、EBU R128、ITU.1770-2、ATSC A/85に規格準拠した仕様になっている。プリセット機能やGPIOパラレルリモート、Webベースでのベースのセットアップとコンフィギュレーションを行うことが可能。
なお、ラウドネスのモニターやロギングの行うことができるソフトウェアとしてLoudness Logging Toolsetが用意されている。
T*AP Television Audio Processorと新発売となるD*AP LM2 Digital Audio Processor。いずれも1Uラックマウントタイプで、リダンダント電源およびオプションでサラウンドにも対応可能