富士フイルムの主な新製品出展は、スタビライザー搭載ワイドレンジズームレンズXA-99×8.4BEや軽量PLマウントレンズZK3.5×85、可変NDアダプターND-P01といった各種光学機器製品のほか、記録メディアとしてプロフェッショナルディスクPD711が、撮影現場での正確な色調整、およびポストプロダクションへの正確な色情報の伝達を可能にするデジタル映像色管理システム Image Processing System IS-100などが出展された。 PLマウントレンズは最近同社が力を入れている光学製品の一つで、すでにHK3.1×14.5やHK4.7×18、HK7.5×24、HK5.3×75の4本がラインナップされていたが、カメラ側の小型軽量化やローコスト化に合わせたZKシリーズが加わった。また、昨年まで参考出展だったバリアブルNDフィルターが製品として発売となる。
ほかにもデジタル映像色管理システム Image Processing System IS-100や大容量のデータを安全かつ確実に保管するアーカイブサービスDATA BANK、CDおよびDVDのコピー防止技術、光ディスクの大容量化を可能とする二光子吸収記録メディア技術などのデモやアナウンスがあった。
 スタビライザー搭載ワイドレンジズームレンズXA-99×8.4BE。広角8.4mmから望遠832mmまでカバーした高倍率レンズ。OS-TECH(光学シフト方式の防振機構)を標準装備しており、スポーツ中継などで威力を発揮する。またバーチャル対応高分解能エンコーダー出力を標準装備しており、バーチャルスタジオにおけるレンズ情報などが高精度に行うことができる。
コストパフォーマンスに優れた望遠レンズXA77×9.5BESM。OS-TECH(光学シフト方式の防振機構)を標準装備およびバーチャル対応高分解能エンコーダー出力を標準装備しており、アクセサリーは現行シリーズを共用することが可能。
軽量PLマウントレンズZK3.5×85。高い光学性能と小型軽量ボディを実現しながらも85~218mmのズームが可能。明るさはT2.9(85~218mm)~T4.0(300mm)となっている。なお、対応センサーサイズは27.45×15.44mm。
可変NDアダプターND-P01。NDフィルターの濃度を1/64まで連続して可変できる。任意のアイリス(絞り値)を設定できるため、被写界深度を決めての撮影をフィルター交換なしに迅速に行うことが可能。
 プロフェッショナルディスクPD711。高速転送・長時間記録を実現したプロフェッショナルディスク対応光ディスク。高画質、高音質で安定した高性能を発揮する。保存に適したアーカイブケースタイプやより大容量化が可能な3層、4層タイプも出展された。