Ki Pro Quad
AJAブースの一番の注目は4K ProRes収録を実現するソリッドステートビデオレコーダー「Ki Pro Quad」だ。4K (4096×2160)、 Quad HD (3840×2160)、 2K (2048×1080)、 HD (1920×1080) フォーマット、10bit 4:4:4/10bit 4:2:2カラーをサポートし、即座に編集が可能なファイルで収録することが可能なのが特徴だ。また、カメラからはSDI経由でRAW出力を受け取り、Thunderboltを介してデータを出力するといったワークフローを実現できるのも特徴だ。
ブースの正面に展示されていたKi Pro Quad。キヤノンのC500と共に展示されていた
FS2
ユニバーサル オーディオビデオコンバーターの「FS2」も注目だ。バージョン2.0へのファームウェアのアップデートで、コンピュータからのシングルDVI-D信号をスケーリングして標準的なブロードキャスト信号として出力することができるようになる。本来ならば単機能だけでも何万円とか何十万円とかで購入しなければいけないものだが、無料のアップデートで入手可能だ。USTREAMなどの配信でPCの画面をそのまま出力したい場合や、コンピュータ画面を従来のビデオワークフローに取り込みたいという場合があるが、FS2があれば簡単にこのようなことに対応できるようになる。ハードウェア制御でスケーリングした際のクオリティも非常にきれいというのも見逃せないポイントだ。
コンピュータの画面を従来のビデオワークフローに取り込むことができるようになる「FS2」
T-TAPも展示されていた。Thunderbolt対応のMacに、プロフェッショナルクオリティのビデオオーディオ出力環境を提供するというものだ
Space
アスクブースの注目は、GB Labs社ネットワークストレージ「Space」だ。その中でもアーカイブ製品の「Midi Space LTO」が早速展示されていて、注目を集めていた。ATTOの「ThunderLink」シリーズはThunderbolt対応のホストPCとSAS/SATA、Fibre Channel、またはEthernetのストレージを接続するためのデバイスだ。8Gb Fibre Channel 2ポート変換に対応した「ThunderLink FC1082」や6Gb SAS/SATA 8ポート変換に対応した「ThunderLink SH1068」など4種類のモデルが発売されている。Cache-A社のアーカイブアプライアンスソフトのv3.1も展示されていた。簡単な操作でアーカイブやリストアをしたり、CatDVとの連携などの機能を体験できるようになっていた。
「Space」シリーズに新しく加わったMidi Space LTO
ThunderLink
写真は10GbE 2ポート変換 (RJ-45)に対応した「ThunderLink NT1102」
Cache-A
Cache-AはCatDVと連携させることによってグラフィカルに確認できるようになるのも特徴だ。特に映像制作向けのアーカイブとしてCache-A社のソフトとCatDVの組み合わせがお勧めということをアピールしていた