REDブースレポート

アフォーダブルなデジタルシネマの新境地を築いたRED Digital Cinema Cameraだが、ソニーやパナソニック、キヤノンさらにはBlackmagic Designからも追撃を受け、今までのようなビジネスモデルからの脱皮が必要な時期に差し掛かっているようだ。

とはいえ、先行してこうした新境地を開拓したRED Digital Cinema Cameraがそう簡単にその座を譲るはずもなく、先ごろソニーに対して訴訟を起こしたりもしている。ただ、ソニーも黙って見ているはずもなく、NAB開催の直前の4月7日というタイミングで逆にソニーが7件の特許侵害でRED Digital Cinema Cameraを訴えた。まさに、しのぎを削る熾烈な戦いが始まったといえるが、会場内のRED Digital Cinema Cameraでは、特に大きな変化はなく、例年通りの盛況ぶりだ。昨年同様REDを使った製作環境に必要なサードパーティー製品とのコラボレーションやワークフローの紹介などが行われたが、なんとセンサー交換のラボ(工場)を会場にそのまま持ち込んだ展示をった。

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センサー交換のラボ。単なるデモンストレーションとして実際の工場を再現したものなのか、ここでセンサー交換やセットアップしたものがユーザーの手に渡るのかは不明だが、REDらしい奇抜なデモではある

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DRAGONセンサーを搭載したRED。ユーザーと直接やり取りしながら製品をブラッシュアップしてゆくというユーザーフレンドリーなビジネスモデルはマスプロの会社ではなかなかマネができないビジネスモデルだ

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RED ROCKET-X。フィールドで活用できるようなパッケージセットの提案