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過去最多の38,083人が参加
InterBEE最終日は、秋晴れのなか過去最多となる38,083名の登録来場者数となった。出展者数も過去最多を記録し、1~8ホールのほか、様々なイベントも開催され、PRONEWSもMeet-Upに企画・協力や、ブース参加を行なった。併設されているイベントホールではSRスピーカーの体験デモも開催された。音と映像と通信のプロフェッショナル展であるInterBEEは盛況のうちに閉幕となった。今年は現行のHDから4K/8K、さらにその先のARまで現在から未来の放送の形態までもが一覧できるイベントだったといえよう。
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放送は音声だけのラジオから始まり、映像という視覚情報が加わることでテレビというメディアが誕生した。テレビはその後モノクロからカラーへ、HDから4K/8KやHDRへと進みリアルさを求めて進化している。ARはその究極ともいえるが、3D放送があまり普及しなかった経緯を思うと必ずしも普及するとは限らないと思う。ただ、技術的にも発展途上の分野でもあり、イベントなどでは3Dも含め成功している面もあるので、放送の将来を占う上では欠かせない。ちなみに、4K/8Kを牽引してきたNHKは4K/8Kの次に裸眼による立体テレビを推進している。
こうしたリアル性を追求する一方で、あまりにも詳細に写りすぎる反動もあり、あえて収差やフレアを残したレンズやフレアを発生させるアダプター、レンズのコーテイングを剥がしたり収差のある古い設計のレンズを最近のカメラに装着できるようにする改造などが、特にデジタルシネマ業界で注目されているという。ビデオより一足先にデジタル化を果たしたオーディオ業界でもビンテージマイクや過去の名機のシミュレーターやプラグインなどが多数出回っており、ビデオも同じ流れになってきたということなのだろうか。
さて、毎年InterBEEではある程度トレンドを絞り込むことができたが今年は様々な要因があり絞るのは困難である。あえて挙げるならば4K/8K、HDR、IPを基軸にARやAIにより視聴や制作環境が劇的に変わる節目といえる。
主催者側も2019年までの3ヶ年で、「コンテンツ」を中核に位置づけ、「つくる(制作)」「おくる(伝送)」「うける(体験)」の領域を網羅し、メディアコミュニケーションとエンターテインメントの最新テクノロジーを集約した総合イベントへの発展を目指しており、2017年は初年度として、その第一歩を力強く踏み出し、来年はさらなる発展を図る。としており、実際その思惑通りになったといえるのだろう。最終日のレポートはこうしたことを踏まえて、ランダムに特徴的な出展を挙げてみることにする。
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NHKが4K/8Kの先に見据える裸眼立体テレビの技術であるインテグラル方式を応用した飛び出す絵本
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インテグラル方式による立体視の技術解説。高精細の撮影、表示システムが基本技術として必要とされており、8Kの技術が現実的になったことから、以前に比べ格段に画質が向上した
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3Dホログラムデモンストレーション。英MUSION 3Dによる3Dシステムで、オールインワンパッケージ型の3Dホログラムディスプレイdreamocシリーズなども出展(シネフォーカス)
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AIカメラを搭載したオートメイテッドプロダクションシステムPixellot。ボールや選手の位置を自動認識することで最適な視点の映像を生成することができ、4台のカメラからの映像を組み合わせてパノラマ映像を生成。スポーツごとに最適な視点の映像を抽出するアルゴリズムを搭載しており、ゲームの進行に合わせてボールや選手、俯瞰映像などの切り替えが行われる(スターコミュニケーションズ)
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JVCケンウッド360°カメラシステムHAWK2。Realtime Immersion社の特殊なミラーを採用した光学系により継ぎ目のない360°撮影が可能。カメラ部は同社のスーパー35センサーを搭載した4Kカメラを使用している
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ヘッドマウントディスプレイIDEALENS K2+。2560×1440の解像度で120°の視野角をカバー。パソコンやスマホを使わないスタンドアローンタイプで600gと軽量(JVCケンウッド)
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360°パノラマカメラInsta360ONE。6軸ジャイロ手ぶれ補正を搭載しているほか、スマホアプリで簡単に動画を編集し動画を配信することも可能。単体での撮影にも対応している(Insta360)
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Power Vision社海底探査ロボットPower Ray。UHD収録HDリアルタイム伝送が可能。最大速度は時速約7.2km。速度は3モードから選択可能で、1~4時間の連続潜行に対応している。有線式の水中ドローンで魚群探知機を搭載しており、本来は釣り用の補助具として開発されたもの(ナックイメージテクノロジー)
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キヤノン自動視点映像生成システム。複数のカメラをネットワークで接続しソフトウェアでコントロールしながら同時に多方向から撮影。その後画像処理を行うことで、高精細な3D空間データーを構築。視聴は生成した3D空間を仮想カメラで任意の視点からの映像を見ることができる
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ナックイメージテクノロジーSAKURAレンズ。ZeissのUltra Primeレンズのコーテイングを加工することで独自の柔らかな雰囲気を描写できるレンズ。右端のレンズは前玉のコーティングを剥がしたアンコーティングFlower Lens。独特の花状フレアと落ち着きのあるローコントラスト感を得ることが可能。16mmから85mmの6本をラインナップ。レンタルのみ
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Hawk V-Liteビンテージ’74。1970年代特有のビンテージテイストを再現した2倍のアナモフィックレンズ。Hawk V-Liteレンズよりも顕著にフレアやストリークが発生するためわかりやすいアナモフィックレンズの効果が得られる。28mmから140mmまで8本がラインナップされている(ナックレンタル)
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河原達也 京都大学情報学研究科教授および石黒浩 大阪大学基礎工学研究科教授による自律型ロボットERICA。自然な対話が可能な自律対話型アンドロイドで、ある意味究極のマンマシーンインターフェースといえる(日テレ)
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