ニコンブース 360°全天球動画

RICOH THETA Sで撮影した360°全天球動画です。視点変更機能を利用するにはPC版Google ChromeブラウザおよびiOS/Android版YouTubeアプリが必要です。(アプリ起動はこちら)

「D850」を一押しで展示

D850の「インターバルタイマー撮影」を使えば8Kのタイムラプスムービーの制作が可能とアピールをしていた

ニコンは、CP+の会期に合わせて新製品を発表していない。実は何も発表しなかったこと自体が大きな話題を呼んでおり、「大丈夫なのかなぁ」とか「またわくわくさせる新製品を出してほしい」のような会話をプレスルームや展示会場で聞くことが多かった。

ブース一押しの形で展示していたのは「D850」だ。「D850」で撮影をした「8Kタイムラプスムービー」や写真家の中野耕志氏と上田晃司氏の撮影現場を再現した「フォトグラファーズギア」、ステージに登壇した写真家が撮影した写真を大伸ばしで展示した「フォトギャラリー」などが行われていた。

私物の撮影機材を展示する「フォトグラファーズギア」。上田晃司氏の機材が展示されていた

特に面白かったのは「フォトグラファーズギア」のコーナーで、活躍をしている写真家の機材を紹介するという展示が行われていた。しかもここに展示されている機材は本人のものでセットアップも実物だという。上田氏の展示で目を引いたのは映像の撮影機材の展示で、ボディはD850、単焦点レンズは105mmのF1.4にレコーダーを組み合わせて展示が行われていた。

上田氏の映像撮影の組み合わせも展示されていた。ボディはD850、レンズは105mmの1.4の単焦点レンズにレコーダーを搭載

待望の大口径ズームレンズ「AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VR」が間もなく発売

最近発表されたニコンの新製品でもっとも話題になった製品といえば、大口径ズームレンズの「AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VR」だ。発売は3月9日で、ブースでも体験が可能になっていた。スポーツなどのバリバリの報道の最前線で定番的に使われる超望ズームレンズ「200-400mm f/4G」がリニューアルするとあって、大変意味のある新製品の登場といっていいだろう。

超望遠ズームレンズ「AF-S NIKKOR 180-400mm f/4E TC1.4 FL ED VR」。ニコンダイレクトの税込み価格は1,589,760円。付属するかぶせ式フード「HK-41」は税込み価格67,500円だ

特長は、一眼レフカメラ用NIKKORレンズで初めて内蔵1.4倍テレコンバーターを搭載し、超望遠560mmの焦点距離までを1本でカバーするところだ。競合メーカーのキヤノンからは同ズーム帯の「EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×」がすでに発売されているが、内蔵テレコンバーターのレバーは左側に付いている。ニコンの「180-400mm f/4E」は内蔵テレコンバーターのレバーを右側に搭載しており、カメラのグリップを握ったまま切り換えができるようになっている。

内蔵テレコンバーターの切り換えレバーを右側に搭載。ファインダーを覗きカメラのグリップを握ったまま、スムーズに操作できるようになっている

また、前モデルの200-400mmから180mm-400mmへワイド端の焦点距離を20mm手前に広げたのも特長となっている。これまでの報道系のカメラマンは70-200mmと200-400mmを組み合わせて定番的に組み合わせて使っていたが、その2つの交換レンズを切り替えるタイミングが非常に難しかった。しかし、ワイド端を180-400mmへ焦点距離を前に広げることにより、切り換えの判断に余裕ができるようになったとのことだ。