txt・構成:編集部
FeiyuTech、未発表のジンバル「AK3000」を参考展示
BIRTVの展示会場で見逃せないのは、DJI、Zhiyun Tech、FeiyuTech、MOZAの4大ジンバルメーカーの動向だ。
FeiyuTechは、正式発表していない新製品を3つ展示。1つがジンバルの「AK3000」。耐荷重2.8kgのAK2000と耐荷重4.6kg、AK4500の中間を狙ったモデルで、耐荷重は3.5kg、本体重量は1kgを切る重量を予定。外観はプロトタイプとなり、最終的な量産型が決まったわけではないという。
参考展示のAK3000。デザインはプロトタイプとのこと
AK3000には、ローアングル撮影の際に便利なハンドルもある
AK3000のクリックリリースプレート
NAB2019で初公開された自動三脚スタビライザーの「Qing」を参考展示。リモート制御で電動パンやチルトが可能。
将来的には、動きを記憶する機能搭載も考えているという。例えば、何度も同じ撮影をする場合はカメラマンが同じ動き再現するのではなく、設定したアングルを繰り返し自動で撮影できるようになるとのことだ。
自動三脚スタビライザーの「Qing」
もう1つの参考展示はGoPro用スタビライザー「Vimble2A」。中国国内向けではなくて、海外市場向けの商品とのこと。
GoPro用スタビライザーの新製品「Vimble2A」
Zhiyun Tech、オールインワン小型ジンバル「CRANE M2」が人気
8月にティザーを公開した「Gmbal S」は、残念ながら展示されていなかった。ブース一押しで展示されていたのは1つのジンバルでスマホ、アクションカメラ、小型ミラーレスカメラに対応するオールインワン小型ジンバル「CRANE M2」だ。これまでのスタビライザーは、スマホ専用の場合、スマ以外の機種に対応させるには別途マウントが必要だった。
スマホやミラーレスも搭載できるオールインワン小型ジンバルの「CRANE M2」
M2なら、スマホからミラーレスまで何でも対応可能だ
「魔法の杖」と呼ばれるスライダーモーションコントロール「MOZA Slypod」が面白い
ブース一押しは、電動2in1スライダー兼一脚の「MOZA Slypod」だ。水平に三脚に取り付けられる三脚プレートを備えており、電動スライダーとして使用できる。
微動の撮影にはスライドレールが使われるが、重くてかさばり、小さなスペースでの撮影には向いていない。また、垂直に持ち上げるのは困難だ。MOZA Slypodは、横方向の動きと垂直方向の動きの撮影が可能。専用アプリでカメラの移動距離、速度、加速度を調整可能。垂直荷重は9kg、水平荷重4kgまで対応する。
スライダー兼一脚の「MOZA Slypod」。電動で伸び縮みし、ボディ、リモコン、アプリの3つのコントロール方法がある
会場では水を入れたコップを乗せて、上下伸縮するデモが行われていた
DJIは、Ronin-SCの新アクセサリーやOSMO MOBILE 3を公開
DJIは、ハンドヘルドシリーズの2つの新製品「Ronin-SC」と「OSMO MOBILE 3」を展示。特に注目はBirTVで初公開のRonin-SやSC対応アクセサリーだ。
デュアルハンドルは、両手または片手持ちでジンバルの操作性を向上させるアクセサリーだ。ローアングルショットの撮影の際に役立ちそうだ。デュアルハンドヘルドクロスバーで使用できるモニターマウントも展示されていた。上下に90°曲げることが可能。
デュアルハンドルとモニターマウントを展示
Ronin-SやSC対応のモニター固定アクセサリー
新しく登場したカウンターウェイトシステム
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