デジタルシネマカメラ用の交換レンズについて考えるコース。InterBEEはなかなか手に取る機会の少ないシネマカメラ用交換レンズに触れられる絶好の機会だ。

01 サイトロンジャパン[#7402]

同社が取り扱うLAOWAブランドの交換レンズを展示。「LAOWA 24mm F14 2× MACRO PROBE」は、防水機能付き2:1マクロプローブレンズ。別世界のマクロ撮影が可能。細長く伸びた特徴的な鏡筒デザインにより、小動物が生息する洞窟の撮影、鏡筒の長さを活かして昆虫などの小さな被写体を驚かせて逃してしまうことなく撮影できる。

「LAOWA 10-18mm F4.5-5.6FE ZOOM」は、軽量、コンパクトのソニーEマウント専用フルサイズ対応超広角ワイドズームレンズ。画角は102~130°の超広角設計で、建造物全体の撮影や旅行時の撮影、風景・星景写真に最適としている。マウント部の内側にフィルターネジが切られており、37mmフィルターが付属。絞り羽根は5枚で、絞り込んだ時に10本のシャープな光条を表現できる。

02 カールツァイス[#7101]

ラージフォーマット対応シネレンズのSupreme Primeやシリーズを展示。Supreme Primeは、ラージフォーマット対応の軽量小型プライムレンズシリーズ。T1.5の明るい絞り、ほどよいシャープネス、滑らかなフォーカシング描写を特長とする。

CP.3は35mmフルサイズをカバーするラージフォーマット対応の単焦点レンズシリーズ。レンズマウントが交換可能な設計のため、さまざまなカメラに装着できる。XDシリーズでは先進的なレンズデータの出力が可能となり、CG合成などのポストプロダクション作業の大幅な効率化が図れる。

03 富士フイルム[#5306]

FUJINON史上最大である40小間のブース出展。注目製品は、フルフレーム対応のズームレンズ「Premista」で、28-100と80-250を展示。望遠タイプ(80-250mm)はダナードリーに搭載した状態で展示される。

高倍率レンズコーナーでは、新製品の4K箱型レンズ「UA107x8.4 AF」と「UA125x8」が国内初出展。

報道レンズコーナーでは、小型・軽量タイプのUA24X7.8などをカムコーダーに搭載して出展。担いだ際のバランスや操作感をタッチ&トライで確認できる。また、8月に販売開始したFUJIFILM初の望遠監視カメラ「SX800」を展示する。

Xコーナーでは、ミラーレスデジタルカメラ最新モデル「FUJIFILM GFX100」や「FUJIFILM X-T3」と、Xシリーズ専用シネマレンズ「FUJINON MKXシリーズ」を組み合わせた形で展示する。

04 ケンコー・トキナー/ケンコープロフェショナルイメージング/スリック[#4313]

ケンコー・トキナー、ケンコープロフェショナルイメージング、スリックの3社は合同ブースで出展。注目したいのは、VistaシリーズT1.5プライムシリーズに追加された135mmT1.5。またズームレンズでは50-135mm Mark II T2.9もラインナップ。海外で評判の高い限定販売の特殊シングルコートレンズ「VISTA ONE」も展示する。

レンズの展示以外では、撮影機材/照明機材用バッテリーのFXLIONに「NANOONEシリーズ」が新たにラインナップ。Vマウント仕様ながらコンパクトなバッテリー。小型LEDライトをはじめ、Vマウントのほか、Dタップ、USBタイプA/Cを備え、PC、モバイル機器等幅広く使える。

また、オムニカラー出力が可能なHIVE LIGHTINGのWASP100-C、HORNET200-Cに加え、小型で新モデルの新製品BEE25、BEE-50を展示する。

05 シグマ[#4416]

IBC2019で発表した「/i Technology」対応「FF High Speed Prime Line」PLマウント、新ラインアップ「FF Classic Prime Line」、開発発表したPL-Lマウントコンバーター SIGMA MOUNT CONVERTER MC-31を展示予定。

その中でも注目は、FF Classic Prime Lineだ。光学系をノンコートレンズ中心に構成することで、SIGMA CINE LENSが特徴とする高い解像感と、低コントラストと美しいフレア・ゴーストによるクラシックな映像表現の両立を可能にしている。また、FF High Speed Prime Lineの特長のひとつである大きなボケも、同様に活かすことを可能にしている。

06 三友[#4611]

大判センサーをカバーするイメージサークルを持つLeitzのシネマレンズの展示に注目。今年のNABとCine Gearで公式に初めて公開されたLeitzの新プライムレンズ「LEITZ PRIME」やLEITZ ZOOM」を国内初展示する。Leitzは、プライムレンズのSUMMILUX-C、SUMMICRON-C、M 0.8、およびTHALIAをラインナップに加えて、プレミアムLEITZ ZOOMで新たな分野に進出する。

新製品は、メタデータインターフェイスCooke/iやARRI LDS-2を含むPL、LPLマウントオプションで利用できる。このほか、「THALIA-T」「M 0.8」「MACROLUX 114」も展示される予定。


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