展示会場から見たあれこれ
世界最大の国際家電見本市、International CES 2010 が米国ラスベガスで開催されている。巨大な展示会場は1月7日から10日の4日間オープン、広い会場が常に人であふれている。 昨年まではメインのラスベガスコンベンションセンターと、少し離れた別会場(サンズ・エクスポコンベンションセンター)に別れていた。今年は、サンズ会場はプレスカンファレンスと、高級オーディオ製品に特化し、ほとんど全ての出展がラスベガスコンベンションセンターに集約された。
業種によって様々なポイントが見所であろうが、全体的に見ると、3D立体視関連機材の盛り上がりが昨年以上であった。他にも電子ブックリーダー、タッチパネルPC(スレート[石版]PC)、 Android端末などが注目を浴びている。またLGやSamsungなど韓国勢の勢いも目立った。また展示会場では大変人気のBoxeeやClickfree、Control4など、日本ではあまり知られていない製品や団体/企業のブースも見受けられた。それら展示の中から、メジャーなものもマイナーなものも織り交ぜて紹介しよう。
bloggie (SONY) MHS-CM5ブロガー向け、ネット親和性の高いビデオカメラ
SONYがblogger向けと銘打って発表/展示したMHS-CM5は、$169.99のビデオカメラだ。1920x1080HD録画(H.264 MPEG4形式)と5M Pixelの静止画撮影ができる。USB端子が内蔵されており、いざという時にUSBケーブルを忘れたなどというヘマとも無縁になる。またHDMI出力を備えており、プレゼンなどにも活躍する。また最近のカメラらしい顔認識機能や、英語では”SteadyShot”と呼ばれる、ぶれ補正機能を備える。また、特殊な事例としてbloggie Camera Kit ($189.99)のパノラマレンズをつけると、360度周囲が全て撮影することができる。新しい用途、映像収録の可能性の広がりが考えられる。
LIQUID IMAGE 水中カメラ
水中撮影用器材。水中眼鏡にカメラが搭載されたもので、水中撮影の技術が無くとも撮影できるのが特徴。
PC制御のカメラスタジオ:Office Photography Machine
回転台をPCで制御し、自動で商品の撮影を行なう機材。Office Photography Machine
Eye-Fi, 無線LAN内蔵SDカード
新バージョンからネットにアップロード済みの写真データをカードから自動的に削除してくれるようになり、事実上無限に使えるようになったEye-Fi。ad hocネットワークや、RAWデータにも対応し、プロ仕様に耐える性能に。日本未発売。日本では今春に発売予定で、現在日本国内での無線認証のプロセス中。
歩くデジタルサイネージ
巨大なiPhone風ディスプレイを胸につけたキャンペンガール。見栄えはともかく、会場の視線を一気に集めていたデジタルサイネージであった。Archerfish社の宣伝広告。
3DVIEW 立体視撮影デジカム
DXG社の安価なデジタルビデオカメラシリーズのひとつ。今年6月頃$199で発売の予定とのこと。まだ実物は無し。
デジタル拡大鏡 Dino-Lite
10倍から200倍に拡大した映像をパソコン上で見ることができる。
安藤のつぶやき
会場内、主にオンラインメディアの取材は、重装備のビデオカメラ機材はすっかりとなりを潜め、手軽で高画質な機材を積極的に駆使して飛び回っています。会場内のセッションやイベントでは一部の人には良く知られているAlan Kay, Gay Kawasaki, Lady GaGa といった有名人も見かけた。CES会場は広すぎてなかなか全てを網羅できないません。ネットでの情報収集や、会場での知人との情報交換もCESでの重要なスキルかもしれません。詳細なレポートはまた改めてお送りします。