展示会では派手なデモンストレーションやイベントでメインとなるカメラ関係に話題が集中しがちだが、実は地味な出展ブースが多い周辺機器メーカーにこそ実用的な製品を出展しているものである。CP+2010でもまた然りである。今回のCP+2010で筆者が興味をもった製品をランダムに紹介していこう。
マンフロット
ボーゲンイメージングは2010年1月1日より、マンフロットに社名が変わった
Datacolor社のモニターキャリブレーションシステムSpyderシリーズ。4月から取り扱いがシリューションシステムズからマンフロットへ移管される
GITZO電動雲台ATHENA。パン/ティルトのほかカメラを回転させることができる。コントロールはPCで行うようになっており、0.1°の精度で角度を設定できる。ワイヤレスやイーサネットでの遠隔操作も可能。
LITE PANELSのLEDライト。照射角度を可変できる1×1 Bi-Focusや色温度可変Bi-Color、オンボードライトMicroシリーズなどを展示。
パラシュートに使用されている生地を採用することで2.3kgという軽さと丈夫さを実現したウルトラライトシリーズ。
エーパワー・トダ精光
デジタルビデオカメラD1-REC。88×25mm、57gの本体のみで640×480のVGA画像と音声が記録できる。電源は内蔵しており、記録はMicroSDに記録する。フレームレートは25fpsだが1/8から1/5000秒のシャッターが装備されているので、写真のようにヘルメットに取り付けてモータースポーツなどの記録なども可能(アンデックス・ユウ)。
GIZMONの各種コンバージョンレンズ。フィルターネジのない小型デジカメにもワンタッチで装着できるマグネットマウントを採用したコンバージョンレンズ。写真は実際に装着して撮影したもの(アドプラス)。
iPhone 3G用180°フィッシュアイレンズで、球状の独特の映像が撮影できる(アドプラス)。
エツミ
参考出品の高輝度LEDを採用した小型照明器具(led@lapisworks.com)。
参考出品の高輝度LEDを採用した小型照明器具で、専用の電源を使用。7個のLEDを装備しており、9000lmの明るさがある。点灯するLEDの数を選択したり調光も可能(led@lapisworks.com)。
エプソン
遠めには本当に人が立っているように見えるデジタルサイネージシステム。実は後ろのプロジェクターから上半身のみ映像が投影されている。下半身はマネキンにスカートをはかせたもの。
裏から見たところで、人型に切り抜いたアクリル板をスクリーンにしているのがわかる。
エヌ・イー・ピー
動画撮影が可能なデジタル一眼が各社から発売になったことから、それ用の各種照明機器やバッテリーなどを出展
芝川製作所
携帯電話型のLED照明装置。試作品なので、外部から電源供給しているが、バッテリーを内蔵することも可能。小物撮影用の照明として手軽に扱うことができる。
カモ井加工紙
昨年のInterBEEにも出展していた和紙を素材とした撮影用テープ。グレーチャートとして使えるほか、耐熱性や糊残りしにくいなどの特徴をもつ。
ケンコー
手のひらサイズのミニプロジェクターREGXIA RGP-01。本体内に4GBのメモリーを内蔵しており、USB経由で画像を転送して投影できるほか、コンポジット入力にも対応している。明るさが10lmなので、周囲が明るいところでの使用は難しいが手軽に使えるのは便利。
LENSBABYはデジタル一眼カメラの交換レンズとして装着することが可能な特殊効果レンズシステム。レンズの光軸を自由にずらすことができ、独特の効果を演出できる。ソフトフォーカスレンズとフィッシュアイレンズが参考出品されていた。
実売2万円前後のハイビジョンムービーカメラVS30FHD。SDカードスロットを2つ搭載しており、2枚のSDカードを挿入したまま撮影可能。ズームレンズではなく、短焦点レンズを搭載したことで、ローコスト化を実現したようだが、1920×1080(30fps)、1280×720(30fps)での撮影が可能なほか、3.0型LTPSタッチパネルモニターを採用している。
近日中の発売が予定されているLEDライト。左は付属のブラケットを装着することでアクセサリーシューのないカメラにも装着可能なLL-8、右は調光機能を搭載したLL-30W。
ケンコープロフェショナルイメージング
FLOLIGHT LED1000。25/50/75/100%の光量切り替えのほか、ディマー調光も可能なLED照明。1000Wのタングステンライトと同等な照度をもつ。電源はDC12VまたはACアダプターによるAC100V供給。
FLOLIGHT マイクロビームLED256。高輝度LEDを256個搭載することで、1321Lxの照度を実現。0~100%調光が可能なほか、ソニー、ビクター、パナソニック、キヤノン製ビデオカメラのバッテリーを使用できる各モデルが用意されている。
デドライトmini DLOB LEDライト。独自の光学系により4~56°まで照射角を可変できる。電源は各社DVカメラ用のバッテリーのほか、Dタップによる電源供給に対応可能。
京立電機
フラッシュ配光テスターDEF-9900。アーチ状に配置された25点の受光部でフラッシュ光の配光分布を測定することができる。
リアルタイム解像力測定システム。
コメット
色温度を2800K、3200K、4000K、4800K、5600K、6500Kと6段階に設定できるほか、調光も可能な小型軽量LEDライト SOFT7。電源は単3電池6本だが、外部電源でDC 6~12Vにも対応可能。昨年のInterBEEでVISIO LIGHTブースでも出展されていたが、国内販売は同社が行う。実売5万前後。
平和精機工業
カメラメーカーでもこうしたシネスタイルでの撮影システムの展示を期待していたが、一般の人たちが対象のようでカメラメーカーのブースでは見ることができなかった。
Libecシリーズの三脚。5月発売予定のRS-250。
昨年のInterBEEに合わせて発売されたRS-350
ブイ・アール・テクノセンター
ステレオカメラデバイスSTICKER。30万画素のカメラユニットを2個搭載したステレオカメラで、写真左のようにカメラ本体はメガネに装着できるほど小型。記録やネットワーク通信を行うには右の写真のアダプターが必要。
ルーモスジャパン
X-Loupe Gシリーズ。同軸LEDライトを採用した顕微鏡カメラで、60倍、150倍、300倍の交換レンズが付属する。10μから6mmまでの被写体に対応。
カメラに装着するアタッチメントタイプのリングライトで、色温度を3000Kと6000Kに切り替え可能なほか、光量も6段階に切り替えできる。
リングを回すとLEDのユニットの角度が変わり、照射角を可変することができるようになっている。
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