映像制作スタジオを持つ株式会社エアフレイムでは、株式会社ビジュアル・プロセッシング・ジャパン(VPJ)が取り扱う、クロスプラットフォームSANソリューション「metaSAN」を採用した。
metaSANは同社における大容量HDコンテンツ制作案件の増加に伴うノンリニア編集作業のインフラシステムという位置づけになる。
metaSANは、Windowsを中心にMac OS XやLinuxなどが混在したクロスプラットフォーム環境での高速ファイルシェアを実現するSANマネジメントソフトウェア。OSを問わずにSAN環境が構築出来るため、制作環境の設備やOS、アプリケーションに依存せず自由にシステムを設計することが可能。
エアフレイムが導入したmetaSANシステムには4Gbpsファイバーチャネルにより16TBのディスクがセンターストレージとして構築されている。また同社のHD編集室にあるFinal Cutベースの編集端末が4台、metaSANクライアントとしてセンターストレージのボリュームを共有。また、クリエイターはセンターストレージに管理されたファイルを編集機のOSを問わず、社内の全ての編集室から高速に共有することができる。
metaSANの導入以前は、NASによるファイルサーバを構築しており、Final Cut Proによるテープキャプチャデータを他の編集機が利用する場合、ローカルディスクからファイルサーバに一旦アップロードし、再度必要とするデータをダウンロードしていた。
このシステム導入により、同社が数多く手がける非圧縮10bit HDの編集作業においても作業工程の生産性が大幅に向上できる。従来のワークフローで発生していたネットワーク越しのデータアップロードやダウンロードが解消されると同時にデータ管理も一元化され、社内機材の最適化とワークフローの合理化を実現する、という。