ハリウッド映画界で特殊効果のパイオニアとも呼ばれていた、スタン・ウィンストン氏が15日夜、多発性骨髄腫のため自宅で死去した。62歳だった。
ウィンストン氏は、「エイリアン2」(1986)と「ターミネーター2」(1992)、「ジュラシック・パーク」(1993)で、アカデミー視覚効果賞を三度、メイクアップ賞を一度獲得している。
氏は1969年にハリウッドに移り、当初は俳優を目指しながらメイキャップの仕事を副業としていた。1972年にテレビ映画で初めてのエミー賞を獲得している。その後も何度ともなくエミー賞やアカデミー賞候補にノミネートされた実績がある。
特に彼が製作したジュラシック・パークのアニマトロニクスの恐竜は、その巨体ながらデジタル側のCG恐竜とマッチングする繊細なスローモーションが絶賛され、世界中にデジタル・アニメーションの生物の存在を認知させた。
氏はここ7年間、闘病生活を送っており、ぎりぎりまでジェームスキャメロン映画監督のアバター製作に携わっていた、という。