米Avid Technology社(Avid社)は、米国キー局のNBCが北京オリンピック専用番組の編集ワークフローの一貫に同社の編集システムソリューションを採用したことを発表した。NBCがオリンピック専用番組にAvid社の編集システムを選択したのは、これで5度目だという。
NBCは”America’s Olympic Network”として、公式オリンピック放送局として2012年のロンドンオリンピックまで認定されている。8月24日より、水泳やバレーボールのライブ中継も含め3600時間分の番組を放映する予定。
オリンピック開催期間中(17日間)での放送では、3600時間ものHD番組用素材が用いられる。この大容量のコンテンツをNBCの編集ワークフローで迅速に取り扱うために、Avid Unity ISISサーバを中核にし、制作アセットマネージメントシステムのAvid Interplayが配置された。また、Avid製の編集システム34台が中核サーバとネットワーク下で素材共有をしている。素材はAvid DNxHDフォーマットベース。
北京には、この夏のオリンピック放送のために、75000スクエアもの巨大な国際放送センター(International Broadcast Center(IBC))が設置されている。この施設内に、Avid社のノンリニア編集システムのSymphony Nitris、Media Composerが台数を揃えてISISサーバとInterplayに接続されている。
Avid DNxchangeはEVS社のXT[2]サーバシステムの素材をリアルタイムでEVX HDメディアをDNxHD 120フォーマット(1080i/50)に変換しISISへ転送する役目をする。DNxHDファイルは高圧縮でも10ビットの非圧縮HD画像を取り扱うことができる。IBC施設では、DNxHDフォーマットで約1250時間分のHDコンテンツ(160TB)をISISでハンドリングすることになる。