米シスコ・システムズ社(シスコ社)のIPビデオネットワーク・インフラがNBCの北京オリンピック放送で採用されることが明らかにされた。
IP(Internet Protocol)経由の放送は、現場で収録された素材をニューヨークとロスアンジェルス側に転送、編集したあと、IPテレビ、PCとスマートフォンへ配信される。現場から米国へは同社の海底ケーブルネットワークを使うため、ギガビットサイズにかさばる素材も負担なく転送できる、という。
17日間続くオリンピック開催期間中、NBCでは3600時間分の放映内容を予定しており、NBCOlympic.comを含め、8局も別の放送先がある。この膨大な時間の放映分の素材を、以前のようにテープライブラリベースで作業をしていたら相当の負担と時間の浪費がかさばるため、今回はファイルベースのワークフローを選択した。
現場からの素材は低解像度にエンコードされて伝送される。NBCのオリンピック放送は、オンデマンドで2200時間、ハイライトや試合の結果などのトピックを集めると3000時間ものコンテンツが用意される。試合のハイライトはスマートフォンでも鑑賞できる。