オムニビジョンテクノロジーズは、新技術OmniBSIを搭載した1/4インチ、5メガピクセルSOC(システム・オン・チップ)センサー「OV5642」を発売した。
OV5642は、同社独自の1.4ミクロンOmniBSIピクセルと、最上級のTrueFocusイメージ・シグナル・プロセッサ技術を統合させた製品。OmniBSIにより最高の低照度撮影性能(500mV/Lux-sec)を実現し、またTrueFocusでEDoF(Extended Depth of Field)を含めカメラの必要機能をすべて搭載している、という。
OmniBSI技術はわずかな設置面積でもクラス最高レベルの低照度感度を実現する。またスタックの高さが低くなり、主光線の角度が大きくなるため、ズームの許容範囲が拡大し、カメラモジュールの大幅な薄型化が可能になる。よって、次世代携帯電話の超薄型カメラといったモバイルアプリケーションの設計に適しているという。
TruFocus ISPは、従来型の標準レンズ技術を用いてEDoFを実現でき、高度なノイズ除去、ガンマ補正により、ディテールを損なうことなく、色ノイズを低減、鮮明なカラー画像を引き出す。その他の機能として、エンベデッド・オートフォーカスコントローラや手ぶれ防止エンジンが搭載されている。
OV5642はフル解像度の映像を15fpsで出力、720pの映像ならば60fps、1080pならば30fpsで取り込むことができる。これらのデータを圧縮することもできるので、帯域制限インターフェースでもデータ交換に負荷は掛からない、という。
このOV5642の正式出荷時期(量産)は来年の上四半期を予定している。サンプルは今後数週間以内に入手できるようになる、という。