米オートデスクが、米アビッドテクノロジーからソフトイマージを買収する。この発表があったのは先週末。オートデスクはアビッドテクノロジーからソフトイマージ事業全てを約3500万ドルで実質的に買収するという最終的な契約を結んだことを発表した。
ソフトイマージは1986年にカナダのモントリオールに設立。主力製品である SOFTIMAGE|XSI は、Digital Domain 、Ubisoft 、セガ、カプコン、Animal Logic 、The Mill などのエンターテインメント業界大手各社にも採用された実績を持ち、オートデスクのMax、エイリアスのmayaと並び、3CGソフトの御三家の1つとされていた。
オートデスクは買収完了後、ソフトイマージの中核製品ラインの開発と販売を継続しながらも、ソフトイマージ技術の一部をオートデスクのソリューションや製品の新バージョンに取り込んでいく。
ソフトイマージには、XSIのほか、3D映像のリギングとアニメーション作成が簡単にできるソフトウェアソリューション「SOFTIMAGE|FACE ROBOT」や、相互運用性ソリューション「SOFTIMAGE|CROSSWALK」も揃っている。
オートデスクは過去に競合製品だったエイリアス(Alias)と、ポストプロダクションには圧倒的な存在力があるdiscreet社を買収している。オートデスクは、ゲーム、映画、テレビ番組制作用のリアルタイムツールの相互運用性を実現するための開発に意欲を見せている。