キューテック株式会社は国内ポストプロダクションでは初めて、米RealD社のデジタル立体映像(3Dシネマ)用システムを導入、11月より立体映像制作に特化したスイートルームを稼働する。
ハリウッドでは3Dシネマのタイトルが非常に増えてきており、また国内でも10月末に公開した「センター・オブ・ジ・アース」では50スクリーンを超える規模までに拡大している。同社は、今後の国内作品の登場の可能性も加味し、制作環境を整えた。
スイートルーム「GRADING1」には、RealDの3Dシステムに加え、クオンティル社のDI編集システムにフィルムライト製のカラーマネージメントを採用した。クオンティル社Quantel iQ Pabloに新開発カラーグレーディング専用大型パネル”NEO”も国内で初めての採用となる。高画質4K映像の編集にも対応。スクリーニングには、NEC製のデジタルシネマ・プロジェクター、スチュワート製とハークネス製のスクリーンが設置されている。またオーディオには、7.1チャンネルサラウンドが整っている。
米RealD社の技術はスタンダード的に世界中に認知され、同社のシステムを採用したスクリーンは全世界で1,500数にもなり、現在101の興行会社と提携をしている。今後2年間では更に5,000スクリーンが設置される予定となっている。