アイベックステクノロジー株式会社(IBEX社)では、独自開発した超低遅延MPEG-2コーデック技術とIP技術を搭載した製品をパッケージにした、新製品「HLD-2000M」を11月より販売する。
HLD-2000Mには、MPEG-HDのエンコーダ、デコーダおよびIP- Gatewayの各ハードウェアボックスが含まれる。空港などに設置されている情報カメラはタイムラグにより映像が大きく遅延するため、スムーズなリモートカメラ制御が行えなかったが、IBEX社の製品技術では、MPEG-2HD映像の10msecという超低遅延を可能とし、タイムラグのないハイビジョン映像の伝送を行えるという。
90Mbps超の高精細映像の低遅延伝送が可能、ストリームを最大4回線束ねて送信するバルク伝送機能により1回線あたりの負荷を軽減、ベストエフォート下での運用もできる。
IBEX社は、日本テレビ放送網株式会社と共同エントリした「MPEG-2におけるHD素材伝送用超低遅延コーデックの開発」により、今年度の社団法人映像情報メディア学会技術振興賞を受賞した実績を持つ。