新開発の携帯電話向けCMOSイメージセンサー”Exmor”(下段左から)IMX060PQ、IMX046PQ、IMX045PQと、レンズモジュール(上段左から)IU060F、IU046F
新開発の携帯電話向けCMOSイメージセンサー”Exmor”(下段左から)IMX060PQ、IMX046PQ、IMX045PQと、レンズモジュール(上段左から)IU060F、IU046F
携帯のカメラの高解像度化は、いったいどこまで進むのか。ソニー(東京都港区)は、は、デジタル一眼レフカメラやハイビジョンデジタルビデオカメラに搭載しているCMOSイメージセンサーExmorの携帯電話向けCMOSイメージセンサーを開発した。新しい携帯電話向けExmorのラインアップは、1/4型有効515万画素のIMX045PQ(2009年3月発売、サンプル価格1,000円)、1/3.2型有効811万画素のIMX046PQ(2008年11月発売、同1,500円)、1/2.5型有効1225万画素のIMX060PQ(2009年3月、同2,500円)の3種類。今後、ソニーの薄型カメラ付き携帯電話に採用することで、デザイン性を維持しながら、コンパクトデジタルスチルカメラと同等の高解像度を実現していく。
ソニーが独自開発した携帯電話向けExmorは、業界最小11.4μm単位画素の形成技術により、1/2.5型では業界最多となる有効1225万画素を実現した。単位画素を最小にしながらも高感度化や高S/Nを実現し、列並列A/D(カラムA/D)変換方式の採用によりアナログ伝送中に混入するノイズによる画質の劣化を抑えている。記録できるフレームレートは、IMX060PQで10フレーム/秒、IMX046PQとIMX045PQで15フレーム/秒。
Exmorの開発に合わせで、レンズやオートフォーカス機能、インタフェース機能などを内蔵した携帯電話向けのレンズモジュールも開発。業界最小・最薄の1/2.5型有効1225万画素のレンズモジュールIU060F(2009年9月発売、サンプル価格9,000円)と1/3.2型有効811万画素のレンズモジュールIU046F(2009年2月発売、同5,000円)を投入する。レンズ駆動用モーターに動画撮影時の消費電力を抑えるピエゾ方式を採用した。レンズ系は、プラスチックレンズ4群4枚の構成で、IU060Fが28mm相当(35mm換算)、IU046Fが32mm相当(同)の広角レンズを搭載する。