米国の年末ショッピングシーズンが先週から始まった。米Web調査会社comScoreでは、米国のオンライン年末商戦が前年比よりも若干上向きな数字でスタートしたと報告をしている。
米国の年末商戦は11月第四木曜日の感謝祭(サンクスギビング)の翌日の金曜日から始まる。「ブラック・フライデー」と言われ、クリスマスバーゲンが始まる特別な日で通常、売上成績が黒字(ブラック)になる日だ。
近年、夜明けと共に道路渋滞になる中、店へショッピングに出向く人口よりも、オンラインで買い物をする割合および支出額割合もオンラインのほうが成績が良い。comScoreの調査では、2008年のブラック・フライデー(11月28日)のオンライン支出額は5億3400万ドルと、前年のブラック・フライデーから1%増えたと報告。
ちなみに感謝祭当日のオンライン支出額は2億8800万ドルで前年比6%増、それ以前の11月の成績は104億1000万ドルで、前年から4%のマイナス値となっている。28日の時間割合では、通常店での買い物になると午前中が圧倒的な数字となるが、オンラインの場合はその反対で午後から(夜中まで)のほうが、割合が大きい。
comScoreは、感謝祭の後の月曜日「サイバーマンデー」(休暇明けで職場からオンラインで買い物をするため、オンラインショッピングが増える)についても予測を出しているが、今年は消費者支出に影響する要因が不安定なため予測困難とし、2008年の年末商戦(11‐12月)のオンライン支出全体については、前年と変わらず292億ドルと見込んでいる。