米国でデジタル市場の統計リサーチをしているcomScoreによると、10月の記録では、米インターネットユーザーは、135億ものオンラインビデオを鑑賞したという。この数字は昨年の同じ時期に比べ45%も増えている。

内訳には、グーグルサイトがランキングのトップで全体の約40%と圧倒的な数を占めており(約538万ビデオ)、次にFox Interactive Media(3.8%)、Yahoo!(2.7%)、Viacom Digital(2.3%)、Microsoft Sites(2.1%) 、Hulu(1.7%)、Turner Network(1.7%)と続く。

この10月の記録だが、約1億4700万人のインターネットユーザーは、1人当たり平均92のビデオコンテンツを鑑賞しているという。YouTubeを経営するグーグルサイトは全体の53%を占める1億人ものオンラインビデオビューワ数(ユニークビューワ数)を記録。これは3人のうち2人(以上)が何かしらのビデオコンテンツを鑑賞した計算になる。また、9900万ビューワーがYouTube.comにあるビデオコンテンツを観ており、そのコンテンツ数は530億という莫大な数になっている。

MySpace.comでは、5120万人のビューワーがあり、5200万のビデオコンテンツが鑑賞されている。鑑賞時間は平均で3分ほどらしいが、Huluだけは他のサイトよりもずっと長く、平均で12分近い記録となっている。

10月のランクトップ6に入っているHuluは、ずっと記録を伸ばし続けているサイトだ。Huluは、NBCとNews Corporationが立ち上げたYouTubeの対抗馬といわれる、新しいインターネット動画サイト。まだYouTubeのように国際化はしていないが、AOL、MSN、MySpace、Comcast、Yahooといった多くの大手ネットワークと提携し、プレミアム・コンテンツといった質の高い番組をオンラインでストリーミングしているため、ビューワーが長い時間鑑賞していると思われる。