米インテルと米アドビはセット・トップ・ボックスやHDTVなどに使用されている家電製品向けのIntelプロセッサ「Media Processor CE 3100」に、Adobe Systemsのグラフィックス技術「Flash」を搭載するための技術的提携をした。
高精細画像に対応するべく、Intelの家電機器(CE)システム・オン・チップ(SoC)「CE 3100(開発コード名:Canmore)」にFlash技術を搭載する。これにより、多彩なインターネット・コンテンツを、Blu-ray Discプレーヤー、ケーブルテレビのセット・トップ・ボックスといった家電製品でも扱えるようになるという。
CE 3100は、高精細ビデオ、ホームシアター向け音声、3次元(3D)グラフィックスなどの処理に最適化した、家電製品向けSoC製品。CE 3100は、Yahooが取り組んでいる「Yahoo Widget Engine」を用いたインターネット対応テレビのソフトウェアにも取り入れられている。新CE 3100チップは、携帯電話向けのFlash技術「Adobe Flash Lite」が組み込まれ、2009年の中頃に出荷される予定。
IntelとAdobeは、RIA(リッチ・インターネット・アプリケーション)実行環境「Adobe AIR」に最適化されたプロセッサの開発にも取り組んでおり、このAIR対応プロセッサは今年中をメドに発表する予定だという。