アメリカの上院の現地時間昨晩の投票により、地上デジタル放送への完全移行を4ヶ月延期することが可決された。また、下院も同じ結論を出すことがほぼ決まった。これを受けて2月17日に完全終了する予定だったアナログ放送は6月12日まで持続される。これはオバマ政権が田舎に住む人々や貧しい人々、少数のコミュニティに属する人々に対して地上デジタル放送に完全移行するための準備が十分に行われていないと判断されたため。
オバマ政権は、連邦政府が各家庭でコンバーターを購入するのを支援するための40ドルのクーポン・プログラム用の資金が不足したことも指摘している。オバマ政権はクーポン・プログラムを還付するため、6億5000万ドルほどの景気対策を提案した。
「わが国はまだこの変遷の準備が全くできていない」と、延期を提案した上院商務委員会委員長のジョン・ダビッドソン・ロックフェラー氏は断言している。しかし、氏は6月12日以降の遅延はないようにするとも約束している。現状、ローカル局はFCCから許可が得られれば、6月以前にデジタルに切り替わることが許されている。
ハワイ州では15日、全米に先駆けて完全デジタル化が実施された。