NTTエレクトロニクス株式会社(東京都渋谷区、以下:NTTエレクトロニクス)のAVC/H.264 HDTV/SDTV対応エンコーダ/デコーダ「HV9100シリーズ」が、米国メジャーリーグベースボール(以下:MLB)の専門チャンネルであるMLB Networkに、HDスポーツ中継用コーデックとして採用された。
MLB Networkは、2009年1月1日にMLBが開局した衛星放送およびケーブルテレビのメジャーリーグ専門チャンネル。衛星放送およびケーブルテレビの開局時視聴世帯数としては史上最多となる約5000万世帯が加入しており、毎週開催される試合のライブ中継を含むメジャーリーグ専門の番組を毎日24時間放送している。また、フィールドカメラ等の撮影機材から素材伝送装置まで全てフルHD設備が導入されている。
今回、NTTエレクトロニクスのHV9100シリーズエンコーダ/デコーダは、全米の30球場に設置され、セコーカス(ニュージャージー州)に新設されたスタジオセンターへ全ての素材が伝送される。システム構築は、ハイエンドの放送設備を多く手掛けているCBT Systemsが担当。
HV9100シリーズ(エンコーダ:HVE9100/デコーダ:HVD9100)は、HDTV(1080i、720p)およびSDTV(480i、576i)に対応している。また、オプションとして最大16chのPCM音声入出力の対応および、IPインタフェースなども搭載可能。2008年1月の発売より、既に国内放送局の局間伝送を始めとし、北米、欧州、ブラジルにおいても素材伝送用、局間伝送用コーデックとして多数利用されている。
なお、本製品は来る4月20日から23日にかけて米国ラスベガスにて開催される世界最大級の放送業界展示会 NAB 2009(2009 NAB SHOW)に出展される。ブース番号は、No. SU11617。