米Harris Corporation社(Harris社)では、自社ビデオサーバの新しい機能により、放送施設のファイルベース・ワークフローの能率化を向上させられることを発表した。

放送業務用のビデオサーバ「NEXIO」の新機能として、トムソン・グラスバレー社のProfileが有するGXFファイル (SMPTE 360M)とAvid社の MediaStreamのMPEGファイルを、外部システムでファイル変換をしたり、ベースバンドに戻したりせずに直接NEXIOへ取り込むことができるようになった。

Avid社のMediaStream8000のEOLは2013年と告知されている事実、レガシーサーバからの乗り換えや、メインサーバを追加したサーバ構築にとっても、このマイグレーション機能は非常に効率よいといえる。NEXIOはバーチャルファイルシステムを採用し、コンテンツをラッパーとは別に保管しているのも特徴だ。

こういったレガシーサーバのファイルを直接ネットワーク転送で受け入れ、また他社送出サーバともMXF経由で対応が可能なうえ、さらに他のソフトウェアコーディック(Panasonic® P2 DVCPRO25/50、DVCPRO HD、AVC-IntraやSony XDCAM 、XDCAM HD 35/50 など)にも対応している部分、NEXIOをニュートラルサーバとした、プロダクション側や既存の施設設備を生かしたファイルベースのワークフローが構築できるという。