パナソニック株式会社(大阪府門真市、以下:パナソニック)は、ラスベガスで4月20日より開催されているNAB 2009(2009 NAB SHOW)で各種技術、製品の発表、展示を行う。
AVCCAMシリーズの新製品AVCHDハンドヘルド・カメラレコーダー「AG-HMC45」やマルチパーパス小型レコーダー「AG-HMR10」、「P2カード Eシリーズ(16GB /32GB/64GB)」などを展示している。
「AG-HMC45」はAVCCAMシリーズの新製品。光学12倍ズームレンズに光学式手ぶれ補正システムを搭載し、新開発の1/4.1型305万画素(動画有効画素数:約2メガピクセル)プログレッシブ3MOSセンサーを採用している。AG-HMC155と同じく、プロ用高画質の「PHモード」を搭載し、同社のSDHCメモリーカード(32GB)にフルピクセル(1920×1080)サンプリングで最長180分の高画質HD画像を記録できる。発売は2009年8月予定。
「AG-HMR10」は、HD SDI入出力付きの小型ポータブルレコーダーで、AG-HMC45と同じくプロ用高画質の「PHモード」を搭載し、32GBのSDHCメモリーカードに最長180分の高画質HD画像を記録できる。
専用のカメラヘッドオプション「AG-HCK10」は1/4.1型有効画素約200万画素の3MOSシステムを採用。AG-HMR10と専用ケーブルで接続し、フロントパネルの操作でアイリス・フォーカス・ズームなどのリモートコントロールが出来る。発売は2009年秋ごろ。
「P2カード Eシリーズ」は同社が放送・プロダクション向けに開発したプロフェッショナル用半導体メモリーカード P2カードの新シリーズ。現行の「Aシリーズ」と同じく最大64GBの大容量はそのままに、さらなる高速転送を実現している。その上で、コストは約半分に抑えられている。容量は16Gb、32GB、64GBとなる。16GB、32GBは2009年5月、64GBは2009年8月頃の発売となる。
このほか、パナソニックのブースでは「フラッシュバンド補正技術」も公開される。フラッシュバンドとは、フラッシュが焚かれた時に明るさが上下で分割されたような画面になる症状のこと。
今回開発された技術では、フラッシュバンドが現れたペアの画面を、加え合わせることで全体にフラッシュの当たった一枚の画像を作成。レベルを適正に調整することで、グローバルシャッターと同じような明るい画面を実現することが出来る。これにより、フラッシュバンドによる不自然さはなくなるという。
なお、この新機能を含むAG-HPX305のアップグレード用ファームウェアが2009年夏頃にパナソニックのサイトにてダウンロード可能になる予定。