パナソニックは、市場としては初の3DフルHDプロダクションシステムの開発に乗り出すことを発表した。
このシステムはツインレンズ搭載のP2カメラレコーダー(3DフルHDカメラレコーダー)に、3DHD対応のプラズマディスプレイを組み合わせたものがベースとなる。この3Dフル HDカメラレコーダーのプロトタイプは今週開催されているNABの同社ブースに初展示されている。
同社は昨年開催されたCEATECJAPANにて、プラズマディスプレイとBlu-rayディスク技術を使った初めての3DフルHDプラズマ・ホームシアターを披露した。また2月には、米ハリウッドにあるPanasonic Hollywood Laboratory内に3DフルHD Blu-rayディスクの映画タイトル製作をするための開発を進めるAdvanced Authoring Centerを設けている。
今まではプロジェクトごとに既存のプロダクションシステムを組み合わせて3D環境用システムを構築していたが、パナソニック製のプラズマ技術がハリウッド映画産業でかなり採用されていることと、市場のニーズと動向を踏まえ、今回本格的に3D環境用製品の開発を進めることになったという。
3DフルHDカメラレコーダーは、2チャンネルのフルHDイメージをP2カードに記録し、そのまま編集機器でプロダクションワークができるようになるという。仕上がりは3Dドライブシステムにより左右目用に2チャンネルのフルHD画像をディスプレイできるようになる。