日本ビクター(横浜市神奈川区)は、フルハイビジョンの約4倍に相当する4K2K(3840×2160画素)の超高精細映像で毎秒60フレームのライブビデオ出力機能を搭載した「4K2K 60Pカメラ」を新開発した。2009年中の発売を予定している。価格未定。
本機は、カメラヘッド部と信号処理部を分離することによって、カメラヘッド部を3kgと小型軽量化を実現。カメラヘッドと信号処理部は最大100mまで離れた場所に設置することが可能だ。撮像素子には1.25インチ単板CMOSセンサーを搭載し、12bitで信号処理が行われる。
また、4K2KカメラセンサからのRAWデータをリアルタイムで処理し、4K2K 60Pのライブビデオ出力を実現。リアルタイムの4K2K超高精細カラー映像出力により、プレゼンテーション、監視・制御、教育、医療などの幅広い用途に対応するとしている。同社によると、4K2K 60Pライブビデオ出力の搭載は2009年5月12日現在で世界初とのこと。
主な仕様は以下の通り。
【4K2K 60Pカメラヘッド部】- センサータイプ CMOS (Single Chip)
- イメージサイズ 1.25 inch(19mm in diameter)
- 有効画素数 3840(H)× 2160(V)
- カラーフィルター RGB-Bayer
- 感度 ≧ F5.6 2000 lux
- フレームレート 60p / 59.94p
- レンズマウント Nikon F マウントor PL マウント
- 電源 DC+12V(+9V ~ +18V)
- 外形寸法 (W)124 ×(D)353 ×(H)180mm
- 4K ビデオ出力 HD-SDI Dual Link (4:2:2/10bit) × 4ch ( SMPTE 372M )
- DVI Single Link(4:4:4/8bit) × 4ch
- 同期入力 HD-SDI 1080 60i/59.94i ( SMPTE 292M )
- 電源 AC100V - AC240V (50Hz/60Hz)
- 外形寸法 (W)432×(D)500×(H)88mm
なお、4K2K 60Pカメラの試作機は、5月21日(木)~24日(日)にNHK放送技術研究所(東京・世田谷)で行われる一般公開に展示される。