DirectOut Technologiesは、RMEと共同開発した新製品「USB.MADI」を発表した。
USB.MADIは、RMEの技術を用いたUSBオーディオインターフェースをSFP(Small Formfactor Pluggable)モジュールに収めた製品で、多チャンネル対応の最小クラスのサウンドカードだ。米国カリフォルニアで開催されるNAMM Showにて正式に発表された。2026年2月3日からスペイン・バルセロナで開催されるISE Showにおいても一般公開される予定だ。
USB.MADIは、USBオーディオインターフェースを内蔵している。DirectOutのMADI SFPスロットに直接装着することで、WindowsとMacに対応した、低レイテンシーで信頼性の高い64チャンネルのUSB-C接続が可能となり、RMEドライバーを使用することで、DirectOutデバイスとDAWソフトウェアの間で低レイテンシで安定したインターフェースとして機能するという。
主な特徴
- プラグアンドプレイ:互換性のあるDirectOut MADI SFPスロットに直接インストールできるように設計
- RMEドライバー搭載:macOSとWindowsの両方に低レイテンシのドライバーを提供
- 64チャンネル 入力/出力:高速USB-C接続による最大192kHzのサンプリングレートでの双方向オーディオ
- クラスコンプライアント ファームウェア:ドライバなしでも利用できるため、iPadやその他のデバイスと即座に互換性がある
信頼性&冗長再生
USB.MADIは、DirectOutデバイスを非常に信頼性の高い再生インターフェースへと変換する。
ミッションクリティカルな用途においては、EARS(Enhanced Automatic Redundancy Switching)とUSB.MADIの組み合わせにより、これまでにない高い安全性を実現する。メインの再生ソースに障害が発生した場合でも、システムが自動的にバックアップへ切り替わり、コンサート、演劇公演、放送といった現場で音声を途切れさせることなく継続する。
さらに、RMEの低レイテンシー・ドライバーを活用することで、本モジュールを高性能なVSTホストとして使用することが可能だ。お気に入りのプラグインをライブのシグナルチェーンに直接組み込むことができる。
レコーディング&コンバージョン
USB.MADIは、DirectOutのコンバーターをDAW用の多チャンネル・オーディオインターフェースに変換する。PRODIGYシリーズやMAVENシリーズが誇る高品位なAD/DA変換を活かし、最大64チャンネルの高解像度オーディオを録音することが可能だ。
Class Compliant(CC)ファームウェアにより、ドライバー不要で動作する。そのため、iPadやモバイルデバイスへハイエンドな音質のまま直接レコーディングすることができる。
高度なドライブラック統合
USB.MADIは、包括的なシステム管理を実現するドライブラックへの最適な拡張モジュールだ。
パッチを変更することなくマルチトラック録音をシステムへ戻すことで、バーチャル・サウンドチェックを行うことができる。
Smaartなどの解析ツールともシームレスに連携し、正確なシステムチューニングを可能にする。
補正用VSTプラグインの運用から複雑な信号経路の管理まで、USB.MADIは測定ソフトウェアとPAシステムをつなぐブリッジとして機能する。
1台のデバイスで複数ホストに対応
USB.MADIにより、あらゆるDirectOutデバイスをサウンドカードとして使用できるようになる。(※EXBOXを除く)
多くの機種に搭載されている2基以上のSFPスロットを活用することで、1台のデバイスに2台のコンピューターを同時接続し、並行してレコーディングや信号処理を行うことが可能だ。
技術仕様(TECHNICAL DATA)
| USB 2.0 | 64チャンネル(1 FS)、32チャンネル(2 FS)、16チャンネル(4 FS) |
| Windowsドライバー | ASIO、WDM |
| macOSドライバー | Kernel Extension、Driver Kit Core Audio |
| 機能 | USBクラスコンプライアント・ファームウェア対応 TotalMix FX(DSPなし) |
| サンプリングレート | 44.1 kHz~192 kHz |
| 対応DirectOutデバイス※ | PRODIGYシリーズ、MAVENシリーズ、ANDIAMO(第3世代)、EXBOX.MD、EXBOX.RAV |
| 対応DirectOutモジュール※ | MADI2.SRC.IO、MADI4.IO、MADI4.SRC.IO、SFP.IO |
※利用にはファームウェアのアップデートが必要。専用ファームウェアは、今後のリリースで順次提供される予定