ソフトバンクグループは30日、中国上海市に拠点を置く「上海メディアグループ」(SMG)と、テレビ番組などの映像コンテンツの供給とエンターテイメント関連事業について、包括的な事業提携を結ぶことで基本合意したと発表した。

SMGは現在、14のテレビチャンネル、11のラジオ局、31の有料デジタル放送、ブロードバンドネット放送、通信社、新聞・雑誌4種、スポーツ団体を運営している中国で最も影響力を持つメディアグループの1つ。

この合意により、両社が有する膨大なコンテンツの相互流通およびその権利取引、マーケティング、中国国内のチャネル運営やTV・ネットショッピングなどにおいて、お互いが協力し合うことを目指す。

具体的には、SMGが制作・保有する中国の人気テレビ番組等優良コンテンツをソフトバンクグループのインターネットサービスや携帯電話等の配信プラットフォームを通じて、日本や海外に展開する。また、日本の人気アニメや人気ドラマ、教養番組などのテレビ番組のほか、映画やスポーツをはじめとする優れた映像コンテンツをソフトバンクが取りまとめ、SMGの衛星デジタル放送網に専門チャネルを立ち上げることも検討されている。さらに、コンテンツおよびエンタテインメントに関わる様々な事業展開を世界規模で発展させることについても、今後両社で検討するという。