三信電気株式会社(東京都港区)では、Apple社とパナソニック社の協力のもと、ファイルベースの映像制作環境を提案するワークショップ「リアルムービースタジオ」を7月より開設した。
リアルムービースタジオでは、HDTVの撮影から編集・加工、出力にいたるまでファイルベースで行うワークフローを忠実に再現し、現場における運用を実機で体験できる。
同ワークショップに常設展示する機材は、米Apple社製「MacPro」、映像制作用アプリケーションスイート「Final Cut Studio」、同ソフトと親和性が高いパナソニック社製メモリーカードカメラレコーダー「AG-HMC155」、米国ソネットテクノロジーズ社製高速大容量RAIDストレージ、スタジオネットワークソリューションズ社製ネットワークストレージ「EVO」など、三信電気社が取り扱っている製品が主となる。
インジェストはパナソニックのAG-HMC155により直接Final Cut Studioへ行われる。従来のベースバンド系からの取り込みも、ProResコーデックによる取込が可能な米AJAビデオシステムズ社のインタフェースボックス「Io/HD」により可能で、この製品も展示しているという。
スタジオネットワークソリューションズ社の「EVO」は、マルチプラットフォームに対応するネットワークストレージで、一連の作業を共有ボリューム上で進めてゆくことができる。ファイルベースのシステムで編集したデータはVTRへの出力はもちろん、送出用ビデオサーバ、ストリーミング映像、ブルーレイ・ディスク、デジタルサイネージなど様々なメディアに向けた加工も容易になる。
リアルムービースタジオでは、アウトプットソリューションも常設展示を行なっており、Blu-ray用映像ファイルから各種ストリーミング・ファイルにまで対応した米Inlet社の高品位マルチフォーマット・トランスコーダ「FathomS」、コストパフォーマンスに優れるNetBlender社の業務用Blu-rayオーサリングシステム「DoStudio」などを常設している。
リアルムービースタジオでは上記以外にもデータ共有やアウトプットのソリューションも数多く用意しており、ユーザーの要望に合わせてワークショップで実演していく予定。ワークショップは、毎週木曜日には午後2時から定期セミナーを開催するほか、個別の相談に応じてソリューション・デモを開催することも可能(要予約:03-5484-7270)。