HBOはアドビシステムズ社(アドビ社)のフラッシュ・マルチメディアプラットフォームを採用したビデオコンテンツを配給先に提供する。これは、”TV Everywhere”のビジネススタイルに参画したもので、HBOのブロードバンドサービス「dubbed HBO Go」で、フラッシュベースのリアルタイムメッセージ・プロトコル”RTMPE”を採用するという。
HBOは先月、米Comcastがサービス加入5000世帯を対象に実施する、オンデマンド・オンラインに参画することを表明しており、これによりHBOの視聴者は無償でオリジナルTV番組の内容と全く同じエピソードをオンラインで視聴できる。
Comcast側は実証実験として、Move Networks社が開発したビデオプレイヤーを使い、FancastとComcast.netポータルを介して配給する予定。さかのぼって3月にHBOとTime Warner傘下のTurner Broadcasting System とWarner Bros. Entertainmentの3社は揃ってアドビ社と、次世代のマルチビデオ配給プラットフォームの開発において戦略的提携を結んでいる。HBOのCTO、Bob Zitter氏によれば、MacとPCの両方のプラットフォームに対応できる技術を選んだという。
フォーマットは、最初はSDベースのMPEG-4だが、HD対応も検討しているとZitter氏は語っている。HBOは実際2月にMicrosoftのWindowsMediaのDRMを検証している。しかし、こちらはクロスプラットフォームに対応していないことが懸念事項となった。Zitter氏はまたHBOでは、デジタルビデオコンテンツに指紋セキュリティ技術を搭載し、コンテンツが流用されないようにしているとも語った。