米TiVo社は、テレビのプロバイダーAT&TとVerizonに対するDVR特許権侵害訴訟を起こした。これは同社の最高経営責任者、トム・ロジャース氏がケーブル・オペレータとの交渉が順調に進んでいるため、衛星とテレコム会社に対して訴訟を起こしたと発表したもの。

米Comcastは来月にもTivoを含んだサービスを始める。また、米Coxも同様なサービスのための検証を現在行っている。TiVo社は、Dish Networkに対してテキサス管轄区で同様の訴訟を起こしているが、今回も同じ手続きで訴訟を起こしている。Dish Networkのケースもまだ解決しておらず、現在Dish Networkは、損害賠償額として100ドル程度を支払っているだけに留まっているという。

Tivo社によると、第2四半期に総額320万ドルにもなる13万9000人の加入者を失ったという。しかし、米DIRECTVが2010年前半に、TiVo HD DVRを提供する計画があることを示した。「DIRECTVのTiVo HD DVR提供の予定は進んでいる。このサービスが始まれば、国内のDIRECTVサービス加入者達にアクセスしやすくなる」と、Tivo社は声明で前向きに語っている。