キヤノン株式会社(本社:東京都大田区)は、デジタル一眼レフカメラの新製品「EOS 7D」を10月上旬から発売すると発表した。価格はオープン。実売想定価格はボディ単体で19万円前後、レンズとのセット販売「EF-S18-200 IS レンズキット」は26万円前後、新レンズ「EF-S15-85 IS U レンズキット」は27万円前後となる見込み。
EOS 7Dは、APS-Cサイズの約1800万画素CMOSセンサーを搭載。映像処理エンジンには「DIGIC 4」を二つ搭載する「デュアル DIGIC 4」を採用し、並列処理によるパフォーマンス向上を実現。最高約8コマ/秒連写でJPEGで約126枚、RAWで約15枚の連続撮影にも対応している。また、常用設定できるISO感度をISO100~6400まで確保し、ノイズの少ない美しい画質を実現。拡張設定ではISO12800が用意されており、暗い場所での撮影にも威力を発揮する。
動画撮影機能としては1920×1080のフルHD映像(フレームレートは30p/25p/24p、1280×720または640×480解像度では60p/50pを選択できる)に対応しているほか、絞り値・シャッター速度・ISO感度を任意で設定できるマニュアル露出での撮影も可能だ。
キヤノンはミドルクラスのデジタル一眼レフカメラとして、35mmフルサイズCMOSセンサーによる高画質が特長の「EOS 5D Mark II」(2008年11月発売)と、スタンダードモデル「EOS 50D」(2008年9月発売)の2機種を投入していたが、今後はEOS 7D」を含めた3機種のラインナップにより、ユーザーニーズへの対応を強化していくとしている。