NTTエレクトロニクス株式会社(神奈川県横浜市)は、日本電信電話株式会社(東京都千代田区、NTT)のサービスインテグレーション基盤研究所(NTT研究所)が開発し、ITU-T(国際電気通信連合 電気通信標準化部門)勧告J.247として発行された、メディアレイヤ映像配信客観品質評価技術を用いたヘッドエンド向けアプリケーションソフトウェアを2009年12月に製品化することを発表した。

映像配信客観品質評価技術を用いたヘッドエンド向けアプリケーションソフトウェアは、コンテンツ配信前のエンコードの際にユーザー体感品質(QoE:Quality of Experience)を監視して、映像の品質の変化を時系列グラフで示すことができる。これにより、コンテンツのどの部分でQoEが低下しているのかを簡単に把握することが可能となる。

今回の製品はSDTVに対応しているが、HDTVに対応するJ.247の次期規格の標準化に合わせて、HDTVに対応した製品も来年度に発売する予定だという。

また、2009年9月11日から15日にかけてオランダ、アムステルダムにて開催される欧州最大の放送機器展「IBC 2009」に、品質評価ソフトウェアを搭載したサーバとSTBを参考出展する。NTTエレクトロニクスのブース番号はホール1のD35。