テキサス・インスツルメンツは、同社シネマプロジェクタ「DLP Cinema(デジタル・ライト・プロセッシング)」が世界の14,000スクリーン以上に採用され、そのうち7,000スクリーン以上は3D映画が上映できるDLP Cinema 3Dプロジェクションテクノロジーが導入されていることを明らかにした。
DLP Cinemaテクノロジーを搭載したIMAXシアターは、世界で88ヵ所にも及ぶ。複数の3D映画が同時期に公開されるケースもあり、映画館での3D設備導入数は急激に伸びている。
DLP Cinemaテクノロジーは、コンテンツのデジタルデータを直接入力・投写するため、オリジナルに忠実な色合い、高い輝度とコントラスト比、高精細な映像を実現できる。12月中旬から公開予定の20世紀フォックス大作映画「アバター」の製作現場では、撮影画面をその場で確認するためにDLPプロジェクターを使い、ポストプロダクションでもDLP Cinemaプロジェクターが組み込まれた施設で調整・試写を行うなど、製作段階でもテクノロジーを採用し、優れたコントラスト比、色調整能力、鮮明な3D映像を再現するシステムとして高い評価を得たという。
アバターは、DLP Cinemaプロジェクター完備の映画館で上映される予定。DLP CinemaプロジェクターはNECビューテクノロジーやクリスティ、バルコがDCI(デジタルシネマイニシアティブ)準拠DLPシネマ機として製品化している。映画館などの上映施設では、これら3社によるプロジェクターを使うことで、DLPCinemaで最大100フィート(対角)、DLP Cinema 3Dで最大75フィート(同)という大画面での上映が可能だという。またDLP Cinemaテクノロジーは今後、複数の3Dプラットフォームを統合して3Dでのライブ中継も可能な、次世代エレクトロニクスプロラットフォームと、4Kテクノロジーへと技術拡張していく。