株式会社グッドコミュニケーションズ(鹿児島県鹿児島市)と、株式会社メディアキャスト(東京都 渋谷区)は、ユビキタス特区である鹿児島市内の宿泊施設で、デジタルサイネージ実証実験を11月中旬から2010年3月末日まで行うことを発表した。
この実験は、デジタル自主放送、番組連動型データ放送と双方向データ通信を使い、客室テレビで宿泊施設周辺の店舗情報等を提供するもの。総務省の『平成20年度ICT地域経済活性化事業 (「ユビキタス特区」事業)』の取り組みの一環として推進されている地域情報発信力向上プロジェクトのひとつとして行われる。
今回の実験は、グッドコミュニケーションズが従来から提供しているアナログ自主放送番組「かごしま おもてなしテレビ」をデジタル自主放送版に発展させ、メディアキャストが提供するデータ放送技術を使って、宿泊施設周辺の「お食事」「お土産」「癒し」などの様々な店舗の最新のPR情報を、効果的に映像と連動して表示されるように配信する。このような本格的なデジタルサイネージ実験は全国で初めてだという。
デジタルテレビに接続されたインターネット経由で、詳細情報の配信や店舗検索などの双方向によるデータ通信と各種便利機能をシームレスに利用できる、「放送と通信を融合させたサービス」の実現を目指す。
公共施設や学校、宿泊施設、店舗、企業などにおいてもデジタル化による新しいビジネスやサービスの展開が模索されている中、今回の実験の結果が、全国館内共聴設備のデジタル化の加速を導くことに期待が寄せられている。
また、メディアキャストでは、来る「国際放送機器展(Inter BEE 2009)」に出展、今回の実験と同等のシステムを同社ブースで初公開する予定(ブース番号6405)。