ドイツ・ミュンヘンに本局を置く、バイエルン放送協会(Bayerischer Rundfunk、以下:BR)では、タッチスクリーンにリアルタイムで生成した3D地図と地形アニメーションをディスプレイするオンエア・プレゼンテーションを教育番組の放送に利用しているという。
BRでは、Vizrt社の地形に特化したリアルタイムグラフィック生成システム「Viz Curious Maps」を以前から使っており、今回、これにエディターやインタラクティブ機能を搭載し、パワーアップしたリアルタイムの3D地図を実現させた。
拡張エンジンをViz Curious Mapsに搭載したことで、2D、3D地図と3Dアニメーションを生成、高速にレンダリングして瞬時にオンエアできるようになったという。制作現場では、Vizシステムを通して2D地図を3D地図へと変換、アニメーション化し、また2セットのライブグラフィックシステムを介してビデオシーケンスへと展開している。
これらは番組中にU-Touch社のインタラクティブ・タッチスクリーン技術を施した42インチのパナソニック製のディスプレイに再生され、番組司会者達がスクリーンに触って画面を変更したり、グラフィック自身を動かしたりできる。こういったオンエア・プレゼンテーションシステムはBRの他にも、イタリアのRessegna Stampa、ドイツのN24ネットワークが利用しており、BRはこれら2局を参考にして今回のシステムを構築したという。