CG/VFX制作スタジオの米リズム&ヒューズスタジオ(R&H)とブロスタTV合同会社は、世界市場に向けたオリジナルのキャラクター・コンテンツを共同で、企画開発および制作することで事業提携した。

両社は、東西の文化とクリエイティブを融合させたキャラクター作品を創り出し、早くも2010年初めにはモバイル分野へ展開するという。その後、出版(絵本、コミック)やゲーム、映画、TVシリーズ、商品化といったクロスメディア的な事業展開を共同プロデュースしていく。

R&Hのアート&コンセプト開発部門、エグゼクティブプロデューサーのStacy Burstin氏は、このオリジナルキャラクターの事業展開について「携帯電話やSNSを含む新しい技術でそれらをプロデュースしていく。今回の提携により、エンタテインメントを広めていく新たな方法を開発していくつもり」とコメントしている。個々のプロジェクトの詳細は、この春に発表される予定。

ブロスタTVは2007年4月2日、テレビ朝日などが母体となって設立した動画配信サイトの運営会社。またコンテンツライツ事業やキャラクター開発も手掛け、クオリティの高い作品を市場が求める作品としてプロデュースしている。

R&Hは、「ベイブ」や「ライラの冒険 黄金の羅針盤」でアカデミー視覚効果賞を受賞した、CG/VFX制作プロダクション。CG動物のリアルなリップシンクなど、動物のCG表現に定評がある。近年では、「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」「ナイトミュージーアム1&2」「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」「スーパーマンリターンズ」などの映画作品のCG制作を手掛けている。R&Hの創立者で社長のジョン・ヒューズ氏は、ブロスタTVのアドバイザリーの一人でもある。