米バージニア州にあるオールド・ドミニオン大学(ODU)は、同大学のアスレチックチームの試合を報道する放送施設をHD化へ拡張し、中継用スポーツサーバとして米アベカス社のSD/HDプロダクションサーバMiraを導入した。

Miraサーバは、コンパクトな3Uサイズで4チャンネルのビデオ入出力を持つプロダクションサーバ。JPEG2000圧縮フォーマットで最高200Mb/s(可変可能)、10ビットHDデジタルビデオを記録できる。オーディオは、各ビデオチャンネルで8チャンネルAES/EBU 入出力および16エンベデッド入出力を持つ。

ODUの放送施設は、テッド・コンスタント会議センター(TCCC)にあり、Miraサーバは主に大学内のスポーツ試合の中継の際に駆動している。ODUはアスレチック活動が盛んで、ODUモナーク男女バスケットボールチーム、レスリングや、1941年に設立された名門フットボールチームがある。

最近では、改装したばかりのフォアマンフィールドで行われた最初のフットボール試合は、Miraを介してHD中継したという。フィールドに設置されている3台のHD 720p中継用カメラから素材がMiraへインジェストされ、DNF社製コントローラでカメラソースを切り替える感覚でMiraのチャンネルを切り替えて1ソースをオンエアする。

このカメラソースを切り替えるようにチャンネル切り替えが行えるアプリケーションはDNF社製のDMAT-ABコントローラと組み合わせることで可能な仕様で、DMAT-ABコントローラのジョグノブとTバーの使い勝手も米国の現場オペレーターには評判高い。

「今回導入したMiraとDNFコントローラのスポーツサーバシステムは、迅速なレスポンスが要求されるリプレイ・オペレーションに十分応えてくれる費用対効果が高いソリューションだ」と、TCCCのA/Vプロダクション・コーディネーターのジュリー・キンディンジャー女史も語っている。また、Miraでは常に3台のカメラ分(3チャンネル)を同時記録しており、1チャンネルをリプレイ中に新しいアクションがフィールドで起きたとしても、そのシーンに戻ってリプレイできる仕様も非常に役に立っている、と説明している。

これら特徴のほか、Miraサーバではスポーツ報道では欠かせない高品質なスローモーション再生が行え、またプロモーション用クリップやアニメーショングラフィックスをファイル転送してインスタント・リプレイができる。拡張した放送施設では、USAボクシング、ケージファイティング、バスケットボール試合をエンターテイメント化した「ハーレム・グローブトロッターズ」など、TCCCがホスト会場となって開催されたイベントをコンスタントに放映している。