アドバス株式会社(神奈川県横浜市)は、LAN制御が可能な2眼コンビネーションカメラ「ADVAS-C2」を開発、2010年4月上旬より発売を開始する。希望小売価格はオープン。
ADVAS-C2は、ワイド固定と電動ズームの二つのカメラを搭載し、広範囲な背景を確認しつつターゲットを電動ズームカメラによって追尾できる2眼コンビネーションカメラ。主に動体追尾や画像認識等の分野での利用を想定している。
搭載されている電動ズームカメラは高速・高精度のパン・チルト動作が可能で、ターゲットををスムーズに捕捉できる。付属の赤外線リモコンの他、RS-232CやLAN経由でもコントロールできる。なお、ADVAS-C2自身に自動追尾機能はないが、侵入者検知、動体検知、顔認証システムなどと組み合わせたシステムを構築することでターゲットの自動追尾機能を追加することが可能だという。
その他の用途として、例えば公演、講義、スポーツ中継などでは、広角と望遠の2映像を1台のADVAS-C2で同時に収録したりカメラ内部で映像の切り替えも行える。構造物検査や高所作業時には、広角の映像で常に広域を把握しながら、望遠映像で細部の作業を確認するといった活用も想定されている。