米Telestream社は、大量のデジタルビデオ処理を一つの管理されたワークフローに統合する、エンタープライズ向けのソフトウェア「Vantage」を発表した。
Vantageには、「Vantage Workflow」、「Vantage Analysis」、「Vantage Transcode」という3つのソリューションがあり、ビデオキャプチャ、トランスコード、アナライズ、品質管理、メタデータ処理、グラフィックアッセンブリおよびビデオファイル管理といった作業が統合されたフレームワークによって、完全にシームレスなワークフローのもと行えるという。
Vantage Workflowは、柔軟なプロセス設計と直感的なグラフィカルユーザーインターフェイスを持ち、メディアやメタデータ、それらの分析や処理のフローを、ファイルフォーマットやビデオシステムとは完全に独立させて構築することができる。
Vantage Transcodeは、同社のフラッグシップのFlipFactoryテクノロジーを基に設計された、すべてのビデオとオーディオフォーマット間でのトランスコーディングを自動化するトランスコーダー。
Vantage Analysisは、すべてのビデオファイルフォーマットとプロパティに対応するアナライザ。分析結果はトランスコードやレポート、Webサービスに提供し、他のタスクからの入力やプロセスのあらゆるステップで発生するエラーを検出および修正できる、自己修復可能なワークフローを設計することができる。
Vantageは、Windows 2003、2008またはXP Proサーバー上で動作し、複数の負荷分散サーバーで処理をする。24時間365日連続稼働するサーバーの信頼性、自動フェイルオーバー、優先駆動型処理と分散制御を提供する。テープやライブソースからのキャプチャは、同社のネットワークベースのキャプチャ・アプライアンス「Telestream Pipeline」を使ってシームレスにVantageと統合することができる。また、グラフィックアッセンブリは、Telestream GraphicsFactoryを使用して行うなど、同社の他の製品を一緒に組み合わせ、一貫としたワークフローを構築することができる。
尚Vantageは、第2四半期に出荷開始される予定。日本国内での販売価格や販売チャネルについては後日発表される。